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2007年3月 9日 (金)

隠された記憶

Cache 隠された意図。

■あらすじ■

テレビ局の人気キャスター・ジョルジュ(ダニエル・オートゥイユ)は、編集者の妻アン(ジュリエット・ビノシュ)と一人息子ピエロの三人で平穏に暮らしていた。

そんなある日、一本のビデオテープと不気味な絵が何者かによって何度も送りつけられるようになる。
テープには、ジョルジュの家の前の風景が延々と撮影されていた。

次第にテープに内容が、プライベートな領域までエスカレートしていき、不安から恐怖に変わる。

誰が何の目的で・・・?
やがてジョルジュは、ある遠い日の記憶を呼び覚ます。

それは、子供の頃に、当時まだフランスの植民地だったアルジェリア出身の使用人の子供をめぐる、ほろ苦い記憶だった・・・。

(2005/フランス・オーストリア・ドイツ・イタリア) ★★

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ミヒャエル・ハネケ監督の作品を観るのは「ピアニスト」「ファニーゲーム」に続いて、まだ3作目ですが今回の作品とは相性が悪かったみたいです。

「ピアニスト」も「ファニーゲーム」も、
『何故?どうして?』という疑問には一切、答えてくれない作品でしたが、
それ故、心のどこかが微妙に反応して、今も心のどこかに居座り続けています。

常識への挑戦。
徹底した理不尽さ。

今回の作品でも『何故?どうして?』には答えてくれません。
それは同じなのですが、今回はそこに『誰が?』が加わります。

『誰が』『何の目的で』ビデオテープを撮影し、送りつけるのか。

不安に駆られ、遠い昔の記憶を呼び覚ます主人公に、目的の半分は達成されたかのようにも見えます。

だからなのか、より『誰が?』に思考が向かってしまうのです。
けれど、最後まで明確にならない『犯人』を探そうとしてこの映画を見ると、フラストレーションが溜まる一方です。

衝撃のラストカットと謳われたラストシーンも、
「だから?」「それで?」
と、思うばかりで私の中では中途半端な印象。

ハッキリ、スッキリしないことで余計に後を引くラストとも言えるのかもしれませんが、
ラスト・シーンよりジョルジュが4度目にアパートを訪れるシーンにビックリしました!

しかも、その問題のシーンが、初めてアパートに訪れた時にビデオに撮られた角度と同じポジションから撮影されててドキッ!
もしや、これも隠し撮りされているのでは・・・?なんて。

犯人は『誰で』『何が目的』なのか。
最後まで明確にならずに隠され続ける意図に、どこまでついてゆけるかがポイントでした。

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