ブラッド・ダイヤモンド
■あらすじ■
内戦が続くアフリカ、シエラレオネ共和国。
愛する家族とつましくも満ち足りた生活を送る漁師のソロモン・バンディ(ジャイモン・フンスー)の夢は、自慢の息子を医者にすること。
しかしある日、反政府軍RUFに襲撃され、ソロモンは家族と引き離されてしまう。
連れて行かれたダイヤモンド採掘場で強制労働を強いられるが、そこで彼は、大粒のピンク・ダイヤを発見する。
監視の目をかいくぐり、ソロモンはそれを秘密の場所に隠す。
一方、ダイヤの密輸に手を染めるダニー・アーチャー(レオナルド・ディカプリオ)は、ある時、投獄された刑務所で 巨大ピンク・ダイヤの噂を耳にする。
やがて釈放されたアーチャーは、ソロモンに近づき、家族捜しに協力する代わりにダイヤの隠し場所を明かすよう迫る。
そんな中、アメリカ人ジャーナリストのマディー(ジェニファー・コネリー)が、武装組織の資金源“ブラッド・ダイヤモンド”の実態に関する情報を求めてアーチャーに接触してくる。
固く口を閉ざすアーチャーだったが、やがて マディーの協力が必要となり、3人は それぞれの思惑を胸に、ピンク・ダイヤを目指す危険な道へと進むことになる・・・。
(2006/アメリカ) ★★★★☆
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監督が「ラストサムライ」のエドワード・ズウィックだし、どうかなぁと思っていたのですが、なかなかしっかり作っていました。
最初は、ディカプリオが“ダイヤの密売人”って設定な上に、“元傭兵”だと言うので、おいおい大丈夫かよーって心配だったんだけど、しっかり役作りしてました。
この映画の中でのディカプリオ、ここ最近の作品の中では、かなりイイ線いってます!
「ディパーテッド」よりも断然、今作の方が良かったです!!
ソロモン役のジャイモン・ハンスーも格好良くて、存在感がありました。
アフリカの利権、ダイヤモンドをめぐる取り引き。
構図は単純化されすぎな嫌いもありましたが、鑑賞するのには分かりやすくて良かったです。
そんな中、少年兵の問題もきっちり描いていたことに驚きました。
以前、80年代のエルサルバドルが舞台の、少年兵の問題を扱った映画「イノセント・ボイス 12歳の戦場」を見ましたが、
その中では、少年の目線から問題を描いているものの、本質に迫ることがなかったので、より実体を知りたかった私にはこの映画のほうが見所がありました。
この映画は、少年兵の問題を真正面から取り上げたものではないけれど、それでもハリウッドが描いたことには大きな意味があると思います。
それに、ディカプリオが演じるこの映画の主人公アーチャーは、ヒーローでもアンチ・ヒーローでもないハリウッド作品にしては珍しい主人公ですよね。
自衛のためには少年兵を殺すことも厭わない。
そこでは、殺さなければ殺されるだけの世界なので、簡単に子供を死なせます。
ハリウッド作品で主人公が子供を殺すなんて、ちょっと考えられません。
舞台がアフリカだったことや、殺される子供たちが黒人のアフリカ人だったこともあるのかも…と、ちょっと思ったんですが、何よりもこれが現実だと言うのに抗えないですね。
それから、もう一つ好感を持ったのは、劇中にラブシーンが全くないことです(笑)。
ラブシーンを入れちゃうと、話のテンポが悪くなったと思うので、微妙な空気を匂わせて終わったのは良かったと思います!
この映画、ストーリーの緩急もすごくて、ちょっと一息つくと何が起きるので、まるで気が抜けなかったです。
アクション映画でもあり、シリアスな問題を扱ったドラマでもある稀有な作品でした。
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