迷い婚 -すべての迷える女性たちへ-
■あらすじ■
ニューヨーク・タイムズの死亡記事欄を担当しているサラ(ジェニファー・アニストン)は、恋人ジェフ(マーク・ラファロ)と婚約中。
しかし、幸せの絶頂とは程遠く、結婚に対しての不安がぬぐえない。
妹アニー(ミーナ・スヴァーリ)の結婚式に出席するためジェフと共に故郷バサディナに帰ったサラは、そこで両親の結婚にまつわる“ある噂”を耳にする。
どうやら、サラの家族は映画にもなった小説『卒業』のモデルらしいのだ!
サラの亡き母が結婚式直前に連れ去られた花嫁で、サラの祖母キャサリン(シャーリー・マクレーン)が主人公の青年を誘惑したミセス・ロビンソン。
自分の出生に疑問を感じたサラは、両親の結婚の謎を探るべく、かつて母を連れ去ったボー・バローズ(ケヴィン・コスナー)を探し出す・・・。
(2005/アメリカ) ★
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『卒業』でダスティン・ホフマンが演じていたベンジャミンのモデルとされる人物を演じているのは、ケヴィン・コスナー。
ダスティン・ホフマン本人が演じていたら、もう少し笑えたかも。。。
と言うか、『卒業』をモチーフにしているとしながら、全然違うじゃないですかー!
主人公ベンジャミンが、ロビンソン夫人に誘われて関係を持った挙句、その娘エレインと恋に落ちて、結婚式に略奪。
って言うのが、映画版の『卒業』。
この映画で『卒業』のモデルとされる出来事は、
ボー・バローズは以前、キャサリン夫人だけでなくその娘とも付き合っていたこともあるプレイボーイ。
メキシコで休暇中のボーの前に、1週間後に結婚式を控えたキャサリンの娘(=サラの母親)が現れる。
故郷パサディナでは駆け落ちだと大騒ぎに!
しかし1週間後、何事も無かったようにアール(リチャード・ジェンキンス)と結婚する。
どこが『卒業』???
あの有名な結婚式会場から花嫁連れ去りシーンが無い『卒業』なんて『卒業』じゃなぁ~い!!
この映画でポイントになっているのは、母親とその娘が同じ男と関係を持ったってことだけなんだよね。
そこに、今度は「孫(=ジェニファー・アニストン)」まで加わります。
おいおい。
自分探しが深みにハマって、祖母と母親とも関係を持った相手とメイク・ラブ。。。なんて、マリッジ・ブルーとか、そういうものを通り越してます。
「すべてはその朝始まった」の時は、クライヴ・オーウェンともヴァンサン・カッサルとも、お似合いじゃなかったけど、
今回の相手役、マーク・ラファロとはかなりお似合いでした!
作品の雰囲気も良さ気だったのに、何故にこのような好感度の低い役柄を演じるかねぇ・・・。
裏切られたマーク・ラファロの言い分は、ごもっともです。
至極真っ当なことばかり言うから、劇中はマーク・ラファロの味方になってました。
でも、ラストはハリウッド・エンディング。。。
収まるところに収まって、ジ・エンドのお決まりの展開にゲンナリでした。
そういえば、この映画。
『卒業』の小説発表年からジェニファー・アニストンの年齢設定を差し引いているためか、なぜか1997年に時代設定されてます。
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