傷だらけの男たち
■あらすじ■
2003年のクリスマス。
刑事ポン(金城武)と上司ラウ(トニー・レオン)は、かねてから追跡していた連続殺人犯をついに逮捕する。
しかしその夜、ポンが帰宅すると、そこには既に息絶えた恋人の姿があった。
そして、ポンは彼女が妊娠していたことを知る。
その3年後。
警察を辞職し私立探偵になったボンの生活は一変、酒びたりで自堕落な日々を送っていた。
一方のヘイは億万長者チャウ(ユエ・ホア)の娘スクツァン(シュー・ジンレイ)と結婚し、キャリアもプライベートも順風満帆。
そんなある日、チャウが自宅で惨殺される事件が起きる。
父の死に不審を抱いたスクツァンは、ポンに捜査を依頼するのだが・・・。
(2006/香港) ★★★
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ハリウッド・リメイクするほどの作品かなぁ?って疑問が湧くけど、ハリウッド版にはレオナルド・ディカプリオが(金城くんの役の方で)出演するらしいので、上映された暁には観に行っちゃうんだろうなぁ~。
さて、この映画。
「インファナル・アフェア」の監督作ってことで、大いに期待を寄せていました!
しかし、なんとも微妙な出来。
うう~ん。
主演の2人は悪くないけど、なかなか盛り上がらないんですよね。
犯人がトニーって言うのが最初からバレバレなので緊張感に欠けるのかも。
トニーが犯人なのを観客には見せちゃっているけど、金城くんはそれを知らないわけで、
金城目線で映画を進行させると作中の金城くんが事件に追いつくまでが長いんです。
トニーの身辺に出没する怪しげな男の存在も謎めいてばかりでしたけど、
トニーの犯行がバレちゃうかもーとか、コイツが実は真犯人なのかもとか思わせるようなことも無く、サスペンス的に物足りなかったです。
トニーが何故、そのような犯行に及んだのかは最後にならないと分からないけど、一気に独白で説明されてしまうので、ちょっと頭の中が混乱しました。
それに、独白だけじゃ因縁の説明に頼ってしまっていて、肝心の報復行為に説得力を持たせるだけのトニーの痛みが伝わってこなかったのが残念です。
今回ばかりは、主演2人の顔を立てるような作りではなく、ポンの視線からストーリーを進めた方が良かった気がします。
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