« 2007年7月 | トップページ | 2007年9月 »

2007年8月29日 (水)

ダイ・ハード4.0

Live_free_or_die_hard スケールがでっかくなって帰ってきたよ!

■あらすじ■

アメリカ独立記念日の前夜。
ワシントンDCのFBI本部に、何者かが全米のあらゆるインフラを監視するシステムに対してハッキングを仕掛けてきたとの情報が入る。
そこで、ブラックリストに載ったハッカーたちの一斉捜査が開始される。

その頃、ニューヨーク市警統合テロ対策班のジョン・マクレーン(ブルース・ウィリス)警部補は、久しく顔を見ていない娘ルーシー(メアリー・エリザベス・ウィンステッド)に会うため、ニュージャージー州の大学に立ち寄っていた。
しかし、意に反してルーシーの冷たい対応に気落ちするマクレーン。

おまけに、たまたまそこにいたばかりに、上司から近くに住むマット(ジャスティン・ロング)というハッカーをFBI本部まで連行せよ、とのヤボ用まで仰せつかるハメに。
不承不承マットのアパートへと向かうマクレーンだったが、それは、またもや始まる不運の序章にすぎなかった・・・。

(2007/アメリカ) ★★★

-----------------------------

不屈の男、ジョン・マクレーン。
今作では不死身の男、ジョン・マクレーンってなカンジでした。
何回、身体張って命拾いしているんだか(笑)。

3作目から12年もの月日が経っているって言うのにも驚きですが、
今更続編を作ってしまうハリウッドのネタ切れより、何とか観客の期待に応えようと奮闘したであろうキャスト以下、スタッフの心意気が伝わってきたので、そこはねぎらってあげたいですね。

でも、現水準に合わせた結果、視覚効果をバンバン使って大層な映画になってます。
あまりにスケールばかりが大きくなって、もはや内容はどうでもいい感じでした。

犯人たちのやっていることはもとより、麻痺した通信手段の中で何が使えて何が使えないのかサッパリ分からないんだもの。
その辺はハッカー青年のマットが詳しいのでお任せ状態でした。

でも、実際に起こるかもしれないことをシュミレーションしたかのような映画で、作りこみは凄かったです!
さすが、ハリウッド!!

マイ役のマギーQはヒロインじゃなくて、悪女役だったのが意外でした。
忍者なんだかカンフーの使い手なんだか、よく分からないけど、
忍者とカンフー、全然違うものだよね。
混同されてる気がします。。。

マクレーン警部補とお供するハッカー青年の凸凹コンビは映画の基本だけど、対する悪役ガブリエル(ティモシー・オリファント)が やっていることの割りに小物なカンジがしてどうもね。。。
もう少しカリスマ性があると良かったな。

| | コメント (2) | トラックバック (1)

2007年8月26日 (日)

リトル・チルドレン

Little_children 大人になりきれない大人たち。

■あらすじ■

アメリカのボストン郊外。
閑静な住宅街ウッドワード・コートに、性犯罪で服役していたロニー・マゴーヴィー(ジャッキー・アール・ヘイリー)が、刑期を終えて街に戻ってきたことで、街はにわかに騒然となる。

そんな中、専業主婦のサラ(ケイト・ウィンスレット)は娘のルーシーを遊ばせに来る公園での主婦付き合いに飽き飽きしていた。

ある日、司法試験勉強中の“主夫”ブラッド(パトリック・ウィルソン)が息子のアーロンと公園にやってくる。
主婦たちはブラッドをひそかに“プロム・キング”と呼んで噂しあうが、サラはちょっとしたイタズラのつもりで、ブラッドとハグをしてキスを交わす。

その出来事がお互いの心を大きく占めるようになった2人は、子供をダシにして市民プールで毎日会うようになり・・・。

(2006/アメリカ) ★★★★☆

-----------------------------

満たされない人生から不倫の恋に走る!
って言うと、結構ありがちな映画に思うけど、なかなか良く出来た作品でした。

基本的に不倫ものとか浮気する映画って好きじゃないんですけどね、この映画は面白かったです。

キャストも役にピタッとハマっていて、サラがケイト・ウィンスレットで、ブラッドの才色兼備の妻キャシーがジェニファー・コネリー
逆はありえないキャスティングだなって思いました。

演出もかなり分かりやすくて、セリフ以上に俳優のちょっとした仕草や視線、表情がドラマを生んでいて、心情が理解しやすかったです。

それに、くすっと笑えるところや、滑稽なシーンも挟まれていて、ドラマドラマしてないところが妙に新鮮だった。

不倫の深みにハマっての逃避行なんて陳腐な展開も、メロドラマ風に仕上げられていたからこそ、最後まで付き合って見ていられたんだと思う。
これがシリアスドラマとして展開していたら、呆れるだけだもの。

本人たちは真剣なのに、どことなく現実離れして地に足が付いてないカンジ。
そこが面白いと言うか、どうなるのかなって興味を引きました。

間違いを犯して自業自得よねって切り捨てられる訳ではなく、
誰かに間違いを気付かせて貰うのでもなく、
自分でハッと我に返って踵を返す。
そんなところに、希望が感じられて好感が持てました。

でも、浮ついた心を静めるためには、強烈な一打が必要みたいだけど(笑)。

この映画の中で興味を引いたのは、ブラッドの友人で元警官のラリー(ノア・エメリッヒ)です。
いわゆる「ドラえもん」のジャイアン・タイプ。

「のび太のくせにー!」ならぬ、「性犯罪者のくせにー!」って理由で、何かとロニーに嫌がらせをする。
けれど、それは自身の屈折した感情から来ていて、ラリーも大人になれない大人のひとりなんだよね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2007年8月23日 (木)

夕凪の街 桜の国

Yuunaginomati_sakuranokuni 夕凪の街に起きたことをあなたも知っていて。

■あらすじ■

原爆投下から13年後の広島。
母フジミ(藤村志保)と2人でそこに暮らす平野皆実(麻生久美子)。
彼女には弟の旭(伊崎充則)がいたが、戦時中に疎開し、そのままおば夫婦の養子になっていた。

そんなある日、皆実は会社の同僚である打越(吉沢悠)に愛を告白される。
だが彼女は、原爆で父と妹を失い、自分が生き残っているという事が深い心の傷になっていた。
そんな彼女の想いを打越は優しく包み込むが、やがて皆実に原爆症の症状が現れ・・・。

それから半世紀後の東京。
定年退職した皆実の弟・旭(堺正章)は、家族に内緒で広島の旅に出る。
そんな父を不審に思った娘の七波(田中麗奈)は、ひょんなことから友人の利根東子(中越典子)と共に、旭の後を追って広島へ向かうが・・・。

(2007/日本) ★★★★

-----------------------------

原爆が落とされて13年後のヒロシマを舞台にした「夕凪の街」。
そして、現代の日本を舞台にした「桜の国」。

2編から成る映画の前半「夕凪の街」にボロボロ泣かされてしまって、このまま後半はどうなるの?って思ったら、「桜の国」になった途端に涙が引っ込んでしまいました。

「夕凪の街」の主人公は、13歳で被爆したミナミ。
生き残ってしまった罪悪感から
「幸せになってはいけない気がする」
「誰かに死ねばいいと思われた」
そんなセリフを口にする。

心の奥底に仕舞い込んだ被爆者の生の声を聞いたようで、ひとつひとつのセリフが心に突き刺さってくる。

私は五体満足に産んでもらって、原爆のことも聞きかじっただけで、本当は何も知らない甘ちゃんで、
知らないから忘れてしまうことも簡単に出来る。

だから、忘れないでいること。
次の世代に語り継いでゆくことが、いかに大事かを痛切に思い知りました。

そこにきて「桜の国」なのですが、
主人公のナナミの母も祖母も被爆者だけれど、何も語らず死んでしまうんですよね。

だからナナミは自らのルーツを求めてヒロシマへ旅立つ!って訳でもなく、ただ父親の不審な行動を怪しんで、後をつけてヒロシマへ行っただけ。

ちょっと動機が弱いし、その行動力に見合わず、そこで手に入れた事実が少なすぎる気がしました。

それに、ラブホテルでのお風呂のシーンなんて余計だったと思うし、
回想シーンに何故か潜り込んで、父親と母親の馴れ初めを目撃し、結果 自分はこの両親を選んで生まれてきたのだという結論に達するのも、映画的にどうなのかなーって思ったりもします。

悪い映画じゃないんですけどねっ。

被爆2世への差別についても、ハッキリ言明してない分、デリケートな作りに感じられました。

まあ、とにかく、旭パパ(堺正章)は「説明するのが面倒だった」なんて言わずに、「夕凪の街」のお話を娘と息子に話して聞かせてあげて欲しいと思います。

| | コメント (0) | トラックバック (1)

« 2007年7月 | トップページ | 2007年9月 »