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2007年8月26日 (日)

リトル・チルドレン

Little_children 大人になりきれない大人たち。

■あらすじ■

アメリカのボストン郊外。
閑静な住宅街ウッドワード・コートに、性犯罪で服役していたロニー・マゴーヴィー(ジャッキー・アール・ヘイリー)が、刑期を終えて街に戻ってきたことで、街はにわかに騒然となる。

そんな中、専業主婦のサラ(ケイト・ウィンスレット)は娘のルーシーを遊ばせに来る公園での主婦付き合いに飽き飽きしていた。

ある日、司法試験勉強中の“主夫”ブラッド(パトリック・ウィルソン)が息子のアーロンと公園にやってくる。
主婦たちはブラッドをひそかに“プロム・キング”と呼んで噂しあうが、サラはちょっとしたイタズラのつもりで、ブラッドとハグをしてキスを交わす。

その出来事がお互いの心を大きく占めるようになった2人は、子供をダシにして市民プールで毎日会うようになり・・・。

(2006/アメリカ) ★★★★☆

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満たされない人生から不倫の恋に走る!
って言うと、結構ありがちな映画に思うけど、なかなか良く出来た作品でした。

基本的に不倫ものとか浮気する映画って好きじゃないんですけどね、この映画は面白かったです。

キャストも役にピタッとハマっていて、サラがケイト・ウィンスレットで、ブラッドの才色兼備の妻キャシーがジェニファー・コネリー
逆はありえないキャスティングだなって思いました。

演出もかなり分かりやすくて、セリフ以上に俳優のちょっとした仕草や視線、表情がドラマを生んでいて、心情が理解しやすかったです。

それに、くすっと笑えるところや、滑稽なシーンも挟まれていて、ドラマドラマしてないところが妙に新鮮だった。

不倫の深みにハマっての逃避行なんて陳腐な展開も、メロドラマ風に仕上げられていたからこそ、最後まで付き合って見ていられたんだと思う。
これがシリアスドラマとして展開していたら、呆れるだけだもの。

本人たちは真剣なのに、どことなく現実離れして地に足が付いてないカンジ。
そこが面白いと言うか、どうなるのかなって興味を引きました。

間違いを犯して自業自得よねって切り捨てられる訳ではなく、
誰かに間違いを気付かせて貰うのでもなく、
自分でハッと我に返って踵を返す。
そんなところに、希望が感じられて好感が持てました。

でも、浮ついた心を静めるためには、強烈な一打が必要みたいだけど(笑)。

この映画の中で興味を引いたのは、ブラッドの友人で元警官のラリー(ノア・エメリッヒ)です。
いわゆる「ドラえもん」のジャイアン・タイプ。

「のび太のくせにー!」ならぬ、「性犯罪者のくせにー!」って理由で、何かとロニーに嫌がらせをする。
けれど、それは自身の屈折した感情から来ていて、ラリーも大人になれない大人のひとりなんだよね。

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