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2007年9月 5日 (水)

シッコ

Sicko アメリカで怪我したばかりに・・・

■あらすじ■

アメリカは先進国の中では唯一、公的な国民皆保険制度を持たない国。
そのため国民の健康保険の大半は民間の保険会社に委ねられている。
しかし、高い保険料などが障壁となって、約4700万人の国民が無保険の状態にある。

ところが映画では、保険料を払っている人たちを取り上げる。

営利を追求する民間企業が保険会社を運営しているために、高い保険料を払って健康保険に加入している大多数のアメリカ国民に深刻な影響を与えているのだ。

また、国民全員が無料で医療が受けられる健康皆保険のあるカナダ、イギリス、フランスをリポート。
そこでの医療制度の充実ぶりを報告する。

さらには9・11でレスキュー活動に携わったことで疾患を抱えることになった救助隊員のお粗末な治療に対し、イラク戦争の捕虜としてグアンタナモに収容されているテロリストの方がずっと高度な医療を受けていることを暴露。

ムーア監督は救助隊員たちを引き連れ、ある行動に出るが・・・。

(2007/アメリカ) ★★★

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「ボウリング・フォー・コロンバイン」では、コロンバイン高校の銃乱射事件を題材にアメリカ銃社会を取り上げ、
「華氏911」では、強烈なブッシュ批判を繰り返したマイケル・ムーア監督。
今度はアメリカの医療保険問題にメスを入れます。

医療を取り上げるなら、己自身も健康であらねばと20Kgの減量に成功したらしいのですが、あんまり痩せた印象が無かったです(笑)。

ところで、アメリカには公的医療制度が無いって初めて知りました。
医療費を保険でカバーするために、ほとんどの人が高い保険料を払っているにもかかわらず、それでも医療費を払いきれずに破産に追い込まれる人がいたり・・・。
アメリカで怪我したばかりに高額の医療費を請求されることになったカナダ人がいたり・・・。

カナダに住むムーアの親戚がアメリカに行きたがらないのも分かる(笑)。

そんなカナダは医療費が無料!
助け合いの精神でみんなの税金で医療費を賄っている。

飛んでイギリスでは入院費が無料だし、出産にもお金はかからない。
フランスに至っては引越し休暇や政府の子育て支援に驚くばかり。

ムーア監督のいつもの毒舌は鳴りを潜めて「うそだろ!?」を連発してました。
その顔からも映画からも健康皆保険への憧れが強く滲み出てましたけど、私も医療費が無料なのはいいな~って思った!
特にフランスへの憧れが募りました!(笑)

しかし、健康皆保険への羨望が強くて、そこにある問題点まで踏み込んでいなかったです。
どこまで健康皆保険が万能なのかはちょっと疑問だけど、アメリカの医療制度よりマシってことかな。

保険会社の最終兵器として登場する必殺仕事人のあくどい仕事ぶりや、医療費を払えない病人をホームレス保護センター前に捨てているのは、見ていて怖くなりました。
ありそうなことだけど、本当にやっているとは・・・。

後半の9・11救助隊員が出てくるあたりから、キューバへ向かう筋書きというか映画の意図が透けて見えます。
なので、その辺はドキュメンタリー作品なんだけど、ドキュメントしてない感じですね。
けど、マイケル・ムーアの作品はいつも彼の主張ありきですものね。

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