レイヤー・ケーキ
■あらすじ■
麻薬ディーラーとしてロンドンの裏社会を着実に駆け上ってきた一人の男XXXX(ダニエル・クレイグ)。
彼はみずからのルールに従い、稼業が好調なうちにこの世界から足を洗おうと決意していた。
そんな矢先、ボスのジミー・プライス(ケネス・クラナム)から新たな仕事の依頼が舞い込む。
それは、大物エディ・テンプル(マイケル・ガンボン)の娘を探し出すこと。
そして、ギャングのデューク(ジェイミー・フォアマン)が手に入れた大量のエクスタシーを売り捌くというもの。
どちらも簡単に片づくと思いきや、エディの娘はなかなか見つからず、エクスタシーにいたっては超訳アリのブツだったため、XXXXはいつの間にか殺し屋に狙われるハメに陥ってしまう・・・。
(2004/イギリス) ★★
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今作は、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」や「スナッチ」のプロデューサーを務めたマシュー・ヴォーンの監督デビュー作なんだそうな。
やたら登場人物が多くて、その関係が入り組んでいるところは、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」っぽいですね~。
というより、こういう作品を目指したんだろうな。
でも、「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」みたいな痛快さは残念ながら無かったです。
まあ、初監督作品だし、こんなものですかね。
登場人物がやたら多いので、ストーリーを追いかけるのがちょっと大変でした。
最初はナレーションばかりだし。。。
アイロンが登場してから、ようやくストーリーが回り始めて、面白くなってきたかな。
でも、それ以上面白くならなかったけど。
タイトルの「レイヤー・ケーキ=階層社会」もハッキリ見えてこなくて残念です。
だって、なんだかんだ言って頂点にいるのは、エディ・テンプルではなく麻薬製造しているディーラーなのに、一端のチンピラに麻薬を盗まれちゃうなんて説得力無さ過ぎだもの。
首を差し出してお咎めなしなのも、あま~い!って思うし。
それに加え、死人が出過ぎる点もマイナスでした。
死人が出るたびに話が大きくなって行っちゃうけど、そんなに大きくするような話でもない気がします。
銃が嫌いなら最後までクリーンな姿勢を貫き通しても良かったと思う。
けど007もどきのシーンもあったりして、もしかして このシーンがジェームズ・ボンドのキャスティングで参考にされていたりして・・・なんて思ったりしちゃった。
ダニエル・クレイグが一目惚れする美女タミー役でシエナ・ミラーが出てますが、あんまり出番は無かったです。
個人的に目を引いたのは、シドニー役のベン・ウィショー。
「パフューム ある人殺しの物語」で主役を演じていた彼です。
小動物みたいで可愛い人だよね(笑)。
ダニエル・クレイグの役名はXXXXになっているけど、これは劇中XXXXって表記されるわけでも、ピー音が入るわけでもなく、ただ単に名前が呼ばれないだけ。
だからエンドロールの“Cast”のところもXXXXってなってる。
小説では主人公が名前を持たないことってよくあるし、それを映画でやってみましたってカンジなのかな。
だから何?って気もするけど。
ちなみに、この監督さんの次回作は「スターダスト」だそうです。
ロバート・デ・ニーロが出るし、ファンタジー作品ってことで期待してたんだけど、期待から不安に変わりました。。。
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