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2007年10月25日 (木)

プラネット・テラー in グラインドハウス

Grind_house やりたい放題。
ガールズアクション・ゾンビ映画。

■あらすじ■

テキサスの田舎町。
米軍部隊長のマルドゥーン(ブルース・ウィリス)と科学者のアビー(ナヴィーン・アンドリュース)は生物化学兵器の取引をしていた。
しかし、予備の試薬を隠していることをマルドゥーンに知られたアビーは、実験装置を破壊する。
噴出したガスにより町の人々はゾンビ状態のシッコ(感染者)になっていく。

一方、ゴーゴーダンサーのチェリー(ローズ・マッゴーワン)は別れた恋人のレイ(フレディ・ロドリゲス)とJT(ジェフ・フェイヒー)の店で再会する。
レイはチェリーを乗せて夜の暗闇の中、車を走らせるが、途中チェリーはシッコに捕まり、片足を食いちぎられてしまう・・・。

(2007/アメリカ) ★★★★

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タランティーノ監督の「デス・プルーフ in グラインドハウス」と2本立てでアメリカ公開されたもう1本。
こちらは、ロバート・ロドリゲスが監督。

本編前には偽予告編が流れたりして、遊び心満載のB級映画でした。
だけど、爆破シーンもあったりして、ちゃんとお金をかけて作ってます!

映画構成もダンサーのチェリーと元恋人レイを主軸におきながら 、
テキサス1の味を誇るステーキ屋のJTとその弟のヘイグ保安官(マイケル・ビーン)、
女医のダコタ(マーリー・シェルトン)とその夫のブロック医者(ジョシュ・ブローリン) ・・・
と、個々にエピソードを紡いでいき、中盤になるとみんな一カ所に集まってくるから観ていて飽きない。

主役のチェリーは前半で早々に片足を失うのに、義足の銃はつかないまま。
いつになったら銃を義足にゾンビをやっつけるのかと、ジリジリ じらされました。

元カレの正体が判明する肝心なところでフィルム1巻消失の確信犯的な演出も心憎いです。
それ故に元カレの正体は最後まで分からずじまい。
気になるような、ならないような・・・(笑)。

チェリー役のローズ・マッゴーワンは「デス・プルーフ in グラインドハウス」にもスタントマン・マイクに車で送って貰うため助手席に乗ってしまった女の子役で出ていましたよね。
髪の毛の色が違うから印象も大分違いますね~。

そしてそして、映画がクライマックスを迎えると。。。
片足に銃を埋め込み(?)ゾンビを乱れ撃ち!!

バカバカしいけど痛快!

ストーリーが進むにつれて映画もグングン盛り上がっていくから、ハチャメチャなストーリーでも笑って許せてしまいます(笑)。

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2007年10月24日 (水)

題名のない子守唄

Unknown_woman 父親よりも母の愛。

■あらすじ■

北イタリアのトリエステにやって来たイレーナ(クセニア・ラパポルト)。
ウクライナ出身の彼女が、ここへやって来た理由を誰一人知る者はいない。

やがて、彼女はあるアパートの掃除婦となり、貴金属商を営むアダケル家の家政婦に採用される。

完璧な仕事ぶりですぐにアダケル夫妻の信頼を得ると、最初こそ手を焼いていた夫妻の4歳になる一人娘テア(クララ・ドッセーナ)とも打ち解けあうようになる。

しかし、イレーナの忌まわしい過去である“黒カビ(ミケーレ・プラチド)”が周囲に忍び寄り・・・。

(2006/イタリア) ★★★★

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「ニュー・シネマ・パラダイス」の・・・と言う枕詞をどうしても付けてしまうジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作。

今回は、ガラリと作風が変わってサスペンス風でした。

ある一家に近付く正体不明の女。
彼女は何者なのか。
そして、その目的は?

サスペンス風に仕立てていても、あっと驚くようなことも起きず、イレーナは自分の子供を捜してアダケル夫妻に近付いたのだな、ってことは大体見当がついちゃう。

フラッシュバックによりイレーナの過去も次第に分かってきます。
それなのにスクリーンから目が離せなかったです。

“黒カビ”の登場にはビックリしちゃったけど、その前に携帯に無言電話がかかってきてたものね。

個人的に、家政婦さんの意識が戻ってしまったのは、良かったのかどうなのかイマイチ納得出来なかったです。

車椅子生活にさせられちゃったけど、悲惨な身の上を聞いちゃったから告発はしないってことなのかしら?
それでいいのかな?納得できるのかな?って思ってしまう・・・。

予想通りの展開を見せて映画は進んでいくけど、イレーナの身の上に起きた想像以上の出来事に、最後は衝撃を受けました。

しかも、時代設定は現代なんですよね。。。携帯電話が出てくるし。

全体的に映画のトーンが薄暗く、落ち着いているので、ちょっと前の時代に思えます。
今でもこんな酷いことが行われているのかと思うとやるせない思いで一杯になる。

映画は母の愛を強く感じさせる内容でした。

実の母や、育ての母に関係なく、子供は与えられた愛情でスクスク育つのですね。
子供に対する母性と、その愛に応えようとする子供のいじらしさ。

一方、父親は蚊帳の外で、父親の気持ちがあんまり伝わってこないのが残念でした。

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2007年10月15日 (月)

サルバドールの朝

Salvador 二番煎じではないはずなのに・・・

■あらすじ■

1970年代初頭、フランコ独裁政権下のスペイン。
正義と自由を信じ、世界は変えられると理想に燃えていた青年サルバドール・ブッチ・アンティック(ダニエル・ブリュール)は、仲間たちと反体制運動に身を投じていた。

彼らは、やがて資金調達のため銀行強盗を繰り返すようになり、警察にマークされるように。
そして、ついにサルバドールは逮捕される。

サルバドールの逮捕劇は激しい銃撃戦となり、混乱の中、サルバドールが発砲した銃弾で若い警官1名が命を落とし、サルバドールも負傷する。

一命を取り留めたサルバドールは軍事裁判にかけられ、死刑が確定。
死亡した警官にはサルバドールとは別の銃弾の痕があったが、裁判では弁護側の主張がことごとく退けられたのだった。

減刑を求める家族や世論の声もむなしく、死刑執行の時は刻々と迫っていき・・・。

(2006/スペイン・イギリス) ★★☆

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予備知識としてあったのは、
「白バラの祈り」と似た話?
無実の青年が処刑された話?
くらいで、事前情報を仕入れずに見に行って来ました。

まずは主演がダニエル君だし「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日々」に似た話でしょって事で、映画の舞台はドイツだと思い込んでいたのですが、スペインが舞台なのですね。
ダニエル君は何ヶ国語を話せるんだろう。

映画は独裁政権に反発する青年が、レジスタンス活動に身を染め、逮捕され処刑されるまでを描いています。

前半のレジスタンス活動部分は逮捕後に弁護士に語る回想として描かれ、死刑が確定して刑務所に入ってからは現在進行形です。

ストーリーが似通っているために、どうしても「白バラの祈り」を思い出してしまいます。

それゆえ、黙秘を続けたゾフィーに比べると、サルバドールは簡単に口を割ってしまう印象をもちました。
弁護士に話しているので、黙秘する理由もないのですが・・・。

しかし、ビラを配って逮捕されたゾフィーに比べると、サルバドールの行動は犯罪色が強すぎて共感しにくいのです。

いわゆる銀行強盗とか、銃とか、危ない橋を渡りすぎ!

見ていてドンドン気持ちが離れていきました。
何が理想なのか、どうしたいのかが伝わってこないし・・・。

それなのに話を聞き終わった弁護士のオリオル(トリスタン・ウヨア)は「無罪を目指そう!」って言い出す・・・。
ええぇ~??無罪かなぁ~?

サルバドールの志は素晴らしかったのかもしれないけど、その行動には賛同できなかったです。

舞台を刑務所に移すと、サルバドールは高圧的な刑務官ヘスス(レオナルド・スバラグリア)に苛められます。
しかし、サルバドールの人となりを知るにつれ、ヘススはサルバドールに抱いていた敵対心を解き、2人でバスケやチェスをするまでに交流を温めるのです。

これも、「白バラの祈り」の尋問官モーアとゾフィーの関係を思い起こすエピソードですよね。

やがて、死刑執行が閣議決定され、12時間以内(たしか)に取り消されなければ死刑執行が行われることになります。
弁護士のヘススは取り消しに奔走するのですが、その時に世論は処刑に反対していると言います。
塀の内側しか見せないので、外と中のギャップがあったなら、そこも描いて欲しかったです。

「白バラの祈り」でも斬首という残酷な処刑方法でしたが、サルバドールも鉄環絞首刑“ガローテ”というかなり残酷な処刑方法でした。
すぐに死ねない分、苦しいと思う。。。

サルバドールの恋人役でクカ(レオノール・ワトリング)とマルガリーダ(イングリッド・ルビオ)が出てきたけど、最後の恋人であるマルガリータは映画の中ではお色気担当の役回りで、別にいなくても良かった気がする・・・。

サルバドールのずさんな裁判方法や時代の流れの中で見せしめとして、暗殺されたブランコ首相の報復の生贄として利用されてしまったことを告発している映画なのに、怒りは感じられず、主張も感じられません。

サルバドールを一人の好青年として描きたかったのは分かるけど、その割りに反体制運動にどっぷり浸かっていたような印象でした・・・。

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2007年10月11日 (木)

パンズ・ラビリンス

Pans_labyrinth 大人のためのダーク・ファンタジー。

■あらすじ■

1944年、内戦終決後のスペイン。
しかし、内戦終結後も独裁政権の圧政に反発する人々が山間部でゲリラ闘争を繰り広げるていた。

内戦で父を亡くした少女オフェリア(イバナ・バケロ)は、臨月の母カルメン(アリアドナ・ヒル)と共に、ゲリラが潜む山奥へとやって来る。
ゲリラ鎮圧にあたるビダル将軍(セルジ・ロペス)と母が再婚し、自分の元で子供を産ませたい将軍の希望で山奥へと連れて来られたのだ。

長旅で体調を崩した母を労りながらも、冷酷な義父にどうしても馴染めないオフェリア。
そんな彼女の前に妖精が現れ、森の中の迷宮へと導く。

そこに居たのは王女の帰還を待ち望むパン〈牧神〉。
彼は、オフェリアこそが地底に存在する魔法の国のプリンセスの生まれ変わりであると告げる。
そして、満月の夜までに3つの試練を乗り越えれば、魔法の国に帰ることが出来ると。

オフェリアはその言葉を信じて、与えられた3つの試練に立ち向かう決意を固めるが・・・。

(2006/メキシコ・スペイン・アメリカ) ★★★★☆

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現実の苦難を想像力で乗り越えていく。
似たような映画に「ローズ・イン・タイドランド」がありました。

現実が過酷なほどに、少女は想像力を使ってやり過ごす。
そうしなくては生きていけないから。

パパのバッド・トリップも“バケーション”になってしまう「ローズ・イン・タイドランド」では、ジュライザ=ローズちゃんは苦渋の表情を一切見せずに笑い声がはじけ、ふわふわと現実を生きてとアッチとコッチを行き来してました。
現実世界を認識できないが故、想像力が飛躍する。

それに比べると「パンズ・ラビリンス」のオフェリアの苦悩は色濃いです。
作品世界の背景も独裁政権とそれに対抗するゲリラの攻防なので、血なまぐさく陰湿。

一方の魔法世界の描写も、華やかさとは無縁です。
じめじめした地下道に巨大なカエル。
豪華な晩餐会のテーブルが現れても、そこに居るのは不気味(お茶目?)なクリーチャー。

現実の陰湿さがそのままオフェリアの内面に反映されているために、オドロオドロしい異世界を作り上げていたのかもしれません。

それでも、ひたむきに現実を生き、健気に頑張るオフェリアの姿がひたすらいじらしかったです。

魔法の世界を信じて決して揺るがない気持ち。
それが彼女にとって、辛い現実を生き抜くために必要不可欠なものだったのでしょう。

続き物のファンタジー作品が多い中、きっちり物語を完結させて、なおかつビジュアルが独創的だったのが印象的です。
哀切極まるラストには落涙してしまいました。

陽と陰、テイストは真逆ですが、「ローズ・イン・タイドランド」も併せて鑑賞することをオススメします。

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2007年10月 9日 (火)

スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ

Sukiyaki_western 煮崩れ寸前、ごった煮映画。

■あらすじ■

壇ノ浦の戦いから数百年後。
山あいの寒村“湯田(ユタ)”は平家の落人が拓いた村。
ある時、そこに平家再興の埋蔵金が隠されていると噂が立ち、よそ者が押し寄せ村を荒らして回る。

やがて村は、平清盛率いる平家ギャング(赤軍)と、源義経率いる源氏ギャング(白軍)が村人を巻き込み激しく対峙することに。

そんな抗争渦巻く村に、一人の凄腕ガンマン(伊藤英明)が流れ着く。
両軍とも、この流れ者を用心棒に引き入れるべく動き出し、事態は風雲急を告げるが・・・。

(2007/日本) ★★★☆

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ハリボテの異空間にピリンゴ(クエンティン・タランティーノ)が一人、すき焼き用の卵を手に入れる。
ふざけてるのか??
いや、本気だ!!

なんともチープ感漂うオープニングで幕を開けたけど、本編に入ってからは物語世界の作りこみが素晴らしかったです。

ハチャメチャを映画にした作品。
だけど、破綻してないところにこの作品のパワーを感じます。

惜しまれるのは主人公のガンマンのキャラクターが弱いこと。
周りのキャラクターが際立って個性的なので、主人公なのに埋没してしまっているのです。

平家ギャング(赤軍)のボスである平清盛(佐藤浩市)とは対決しないし、格下の与一(安藤政信)にボコボコにされてしまうガンマン。。。
最後に、やっぱりアンタは強かった…的な終わり方をするのは定石通りにしても、主人公が魅力的じゃないのはマイナスでした。

それを補うがごとく(?)源氏ギャング(白軍)のボス、源義経を演じた伊勢谷友介が抜群の存在感を見せていて良かった。
ルリ子を演じた桃井かおり姉さんも格好良かったです。

平清盛(佐藤浩市)のおバカさん演技も見ていて笑ってしまったけど、保安官(香川照之)のひとりゴラム演技も可笑しかったです。
そこに弁慶(石橋貴明)のオカマ演技が追い討ち。

ドラマとコメディが力技で融合されてます。
コメディ部分の方が印象に残るけどね。

個人的に、静(木村佳乃)が唐突に踊りだすのはイマひとつでした。
デス・プルーフ in グラインドハウス」でアーリーンが見せてくれたラップダンスの方がセクシーだったので。。。
それに、鈴には何か意味があるのかと思っちゃった。

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2007年10月 4日 (木)

サン・ジャックへの道

Saint_jacques_la_mecque 人生は苦難の連続。
それでも、前を向いて歩き続ける。

■あらすじ■

ストレスで薬に依存している長男ピエール(アルチュス・ドゥ・パンゲルン)、
頑固なオバサン教師クララ(ミュリエル・ロバン)、
アルコール漬けで文無しの弟クロード(ジャン=ピエール・ダルッサン)。

険悪な仲の兄姉弟のもとに亡き母の遺言書が届く。
そこには、遺産相続の条件として、「フランスのル・ピュイからスペインの西の果て、キリスト教の聖地サンティアゴ・デ・コンポステーラ(サン・ジャック)まで1500kmにも及ぶ巡礼路を3人一緒に歩ききること」とあった。

信仰心などまるでない3人だったが、遺産欲しさにサン・ジャックまでの巡礼ツアーに参加する。

そのツアーの同行者は、
ツアーガイドのギイ、
山歩きと勘違いして参加した女の子エルザとカミーユ、
アラブ系移民の少年サイッド、
従兄弟のサイッドにメッカへ行くとだまされ、二人分の旅費を母親から出してもらったラムジィ、
物静かな女性マチルド(マリー・ビュネル)。

それぞれに事情を抱えた個性的な面々で・・・。

(2005/フランス) ★★★☆

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仲の悪い3兄姉弟のインパクトが強いです。
それぞれ個性的で全然似てない(笑)。

そんな3兄姉弟に絡んでくるツアー参加者が6名。
ちょっと登場人物が多いかなーって最初は心配になったけど、そんなことは無かった!
いい塩梅です。

3兄姉弟の中では仏頂面のクララが秀逸。
兄のピエールとは口を開けば口論がはじまり、弟にも容赦ない。
でも、冷たい嫌な人間なのではなく、本当に困っていれば見捨てて置けない心の持ち主なんだよね。

人間描写がときにコミカルでありながら、リアルでもっともらしく描かれていました。

失読症のため文字が覚えられないラムジィの存在も映画のアクセントになってます。
キリスト教の巡礼ツアーなのにイスラム教徒が参加するっていうのも変だけど、3兄姉弟も信仰心はまるでないし、宗教的なしがらみが感じられないのは逆に良かったです。
純粋に歩くことが目的になっていて。

エンディングの彼ら彼女らのその後の幸せそうな姿にも気持ちが安らぎます。
ただ一人、ツアーガイドのギイだけ出てこなかったのは気になりましたが。
奥さんと修羅場っていたりして(笑)。

予定調和だけど、それが心地いい映画です。

アル中のクロードは更生したようには見えなかったけど、どうなのかな。
最後まで手荷物がひとつも無かったのは、ちょっとスゴイね。
めがね」のサクラでさえバッグひとつは持っていたのに!

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2007年10月 3日 (水)

幸せのレシピ

No_reservations 自分の人生、楽しまなくちゃ!

■あらすじ■

ニューヨークの人気レストランで料理長を務めるケイト(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)は完全主義者で、仕事に対する情熱は人一倍。

しかし、完璧主義が過ぎて独善的なところもあり、時にはお客と喧嘩してしまうことも・・・。
レストランのオーナーであるポーラ(パトリシア・クラークソン)から、ケイトはセラピーを受けるよう指示されているが、一向に改善されない。

そんなある日、たった一人の肉親だった姉が事故で亡くなり、ケイトは遺された9歳の姪ゾーイ(アビゲイル・ブレスリン)を引き取り一緒に暮らすことになる。

子どもとの接し方が分からず、なかなか心を開いてくれないゾーイに苦悩するケイト。
おまけに、仕事場には彼女の知らないうちに陽気なシェフのニック(アーロン・エッカート)が副料理長として新たに加わり、彼女の聖域を自由奔放に侵し始めていた。
次第にケイトの苛立ちは募るばかりだったが・・・。

(2007/アメリカ) ★★★

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2001年のドイツ映画「マーサの幸せレシピ」のハリウッド・リメイク作品。

ヒロインがキャサリン・ゼタ=ジョーンズになったことで、オリジナルよりもキャストに華が出た気がします。
キャサゼタってゴージャスですよね(笑)。

でも今回のキャサゼタは、セクシーフェロモン(?)の放出は抑えめで、仕事一筋の堅気な女性の役です。
シェフには見えないけど、ケバケバしさがないので取っ付きやすかったです。

気になってたのは、相手役のアーロン・エッカート。
彼はどこからどう見てもアメリカ人だけど、イタリア人役を演じるのか?って思っていたら、イタリアかぶれのアメリカ人役でした(笑)。
そうきたか!

すでにオリジナルを見ていたこともあって、安心してみていられました。
オリジナルは地味ですけど、普通にいい作品。
そのリメイクだし、悪くなりそうなカンジがしません。

オリジナルを観た時は、むっさいイタリア人のおっさん(スミマセン…)とヒロインが恋仲になるのに驚いた記憶があります。
ラブストーリーは美男と美女が演じるものだと、当時の若かりし私は思い込んでいたので、お世辞にもイケメンではないおっさん(失礼…)っていうのが、ある意味 衝撃だったんですよね(笑)。

今回のリメイク版はハリウッド作品らしく美男美女です。

華やかさではオリジナルよりも勝っていますが、なんだか説得力が足りないような・・・。
そもそも、リメイクする必然性を感じないからな~。

ロマンティック映画じゃないけど、デートムービーっぽいですね。
ラストが案外、地味な終わり方だったのが寂しいです。

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2007年10月 2日 (火)

パーフェクト・ストレンジャー

Perfect_stranger 怪しい人物が少なすぎる。

■あらすじ■

議員のスクープを握りつぶされて会社を辞めた新聞記者のロウィーナ(ハリー・ベリー)。
彼女はある夜、幼馴染のグレースから広告業界の大物ハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)の不倫スキャンダルの話を聞く。

しかし、その数日後、グレースは変死体となって発見される。

死の真相がハリソンの口封じではないかと疑ったロウィーナは、大スクープを得るべく独自の調査を開始。
元同僚のマイルズ(ジョヴァンニ・リビシ)の力を借り、偽名でハリソンの会社にもぐりこむことに成功するが・・・。

(2007/アメリカ) ★★☆

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ハル・ベリーとブルース・ウィリス、ジョヴァンニ・リビシ。
まずこの中の誰が犯人かを観る前に予想して観てみた。

ストーリーやトリックまで当てるのはさすがに無理だけど、キャストから犯人を絞り込むのは可能だよね。
予告編では、この3人のうちの誰かが嘘を付いているって言ってたし!

犯人の予想はズバリ当たったけど、なんだかな~。

ラスト7分に待ち受けているハズのドンデン返しはあまりにも拍子抜けだし、今一歩突き抜けた感じがなかったです。
騙された~!!って感じがなく、
へぇ~そうなのって感じ。

犯行動機やら事件のからくりを、登場人物のひとりが全部説明するからかな。

観客が観ていてハッとするような場面もなくて、ハラハラドキドキのサスペンスを期待してると不満が残るかも。
映画にあるべき、見応えも見所もないんだもの。

ハル・ベリーやブルース・ウィリスと言った役者は揃っているのに、物足りないんですよね。
なんでブルース・ウィリスがこの役を引き受けたのか、ちょっと疑問だよ(笑)。

ジョヴァンニ・リビシは持ち前の風貌の怪しさと相まって、屈折したキャラクターを好演してました。
でも、隠れた性癖(?)が露わになると、ハル・ベリーじゃなくても ちょっと引く。
リアルに嫌でしょ、あんな友人。

世の中には知らなければ済むことってあるよね。

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2007年10月 1日 (月)

エディット・ピアフ ~愛の賛歌~

La_mome 天は二物を与えず

■あらすじ■

1915年、パリのベルヴィルで生まれたエディット・ジョヴァンナ・ガション。
エディットの母親は、まだ幼いエディットを残し家を出る。
戦地から戻った父親は、幼いエディットを祖母が営む娼館に預け、大道芸人のドサ回りに出てしまう。

エディットは一時、失明の危機を迎えるが奇跡的に回復し、娼婦のティティーヌ(エマニュエル・セニエ)たちに可愛がられて暮らしていた。

そんな幸せな生活もつかの間、大道芸人の父親に引き取られる。
そして、路上で大道芸をする父親を手伝ううち、自らも人前で歌を歌うことを覚える。

1935年。
かつて母親がそうしていたように、路上で歌を歌い日銭を稼いでいたエディット(マリオン・コティヤール)は、ある日パリの名門クラブのオーナー、ルイ・ルプレ(ジェラール・ドパルデュー)にスカウトされ大きな転機を迎える・・・。

(2007/フランス・イギリス・チェコ)  ★★

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主演のマリオン・コティヤールの演技が凄いと評判なので、期待して観てきました。
映画評論も軒並み、高評価ですし!

でも、あまり面白くなかった・・・。
何というか、エディット・ピアフという人に全然興味がもてなかったのだ。

ストリート・チルドレンのような、その日暮らしから世界の歌姫に駆け上がるシンデレラ・ストーリーと見ることも出来るはずだけど、エディット・ピアフその人があまりにも泥臭いので、最後まで好きになれなかったです。

良かったのは歌くらい。
あの歌唱力に、美貌と品があれば完璧なのにね~。
歩き方は猫背だし、享楽的な生き方をしては人を罵倒する。
ドラッグで身を持ち崩すアーティストって多いけど、この人も例に漏れずでした。

そう言ったすべての行動が自分に跳ね返ってきただけだから、晩年の彼女を見ても可哀相とは思わなかった。
最後まで歌うことを止めなかった…なんて言うのも、綺麗事に聞こえちゃいます。

歌ってなんぼの世界なのでしょうから、歌うことでしか自分の存在意義を感じられないって言うのはあると思いますが。。。

映画は、エディット・ピアフの幼少期から晩年までを描いていますが、ところどころ時系列をいじっているので、ちょっと分かりにくい部分もありました。
ピアフの老け具合で年代を特定しながら観てたよ。

そういったところも映画に入り込みにくかった要因の一つかな。

ひとつひとつのエピソードをじっくり見せていく訳でもないので、エディット・ピアフという人に興味を持てないとツライ映画に思います。

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