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2007年11月20日 (火)

SAW〈ソウ〉 4

Saw_iv 格落ちした感は否めず・・・。

■あらすじ■

連続殺人鬼ジグソウことジョン・クレイマー( トビン・ベル)の遺体を解剖中、胃の中から蝋で固められたマイクロテープが発見される。
すぐさま、殺人課の担当刑事であるホフマン(コスタス・マンディロア)が呼び出される。

一方、ジグソウ捜査の第一人者だったケリー刑事までもが惨殺され、相次ぐ仲間の犠牲者にSWAT隊長リッグ(リリク・ベント)の怒りは頂点に達していた。
現場に駆けつけFBI捜査官ストラム(スコット・パターソン)とペレーズ(アシーナ・カーカニス)は弟子のアマンダ以外にもジグソウには協力者がいるはずだと指摘する。

そんな中、リッグは自宅で襲われ、ゲームを仕組む何者かに強制参加させられる・・・。

(2007/アメリカ) ★★★

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「SAW」シリーズは、2作目の「SAW〈ソウ〉 2」が好きだったりします。
SAW〈ソウ〉 3」は残酷描写とグロテスクさが画的にも汚くて凄かったです(笑)。

で、シリーズ4作目の今作はというと、
ジグソウの死体解剖から始まって、脳みそ(!)を取り出したり、胸を切り開いて内臓丸見えにしたりと、血生ぐさ大爆発。
胃を取り出したときの“ちゅるん”とした質感とか、(見た事ないけど)本物っぽいー!なんて思っちゃいました。

前作よりも“汚い画”が減ったのは、好印象かな。

ジグソウは死んでしまったけど、ジグソウの過去が明かされていくので、やっぱり、ジグソウは登場します。
何故、ジグソウは誕生したのか。。。

※以下【ネタバレ有】…未見の方はご注意ください。

でもね、う~~ん。
とてもじゃないけど、今回の映画ではジグソウのダークサイドに切り込めたとは思えないよ。

あの「スター・ウォーズ」でさえ、3作かけてダース・ベイダー誕生を描いているし(笑)。

子供を失った親が連続殺人者になるなら、世の中殺人者だらけになってしまうと思うんですよね。
すなわち、ジョン・クレイマーがジグソウになるまでの間に、もっと別の何かがないと説得力を持たない気がしました。

信念だけでそこまで突き進むかな~?
ゲームに参加させる基準はどこから生まれているのかな~?

一番最初のゲームでは、子供を殺された復讐心も加担してた感じがしますよね。
クリアしても許さずに殺して(?)しまうし・・・。

自己満足?だとすると、ジグソウは結局、ただの拷問好きの変態になっちゃう気が・・・。
「エピソード 0(ゼロ)」には、もう少しちゃんとした足固めが欲しかったなぁ。

そして、今回ゲームの参加者にされるリッグ隊長。
試される内容はいたってシンプル。
「執着を捨てろ。何もするな。」

最初から“答え”が提示されているのに、ずんずん突き進んで最後に墓穴を掘るパターンはもう、おなじみです。

今回の目新しい動きは、アマンダ以外にもジグソウの後継者がいたことと、ジグソウの元妻ジル(ベッツィ・ラッセル)の登場くらい。

最後の方では、時系列のトリックに気付く仕掛けになっていたけど、
「ん?」って感じなっちゃって、「!!」にはならなかったです(笑)。

エンドロール後にやっと、「SAW 3」と同時系列に進行していた話なのだと分かりました~(遅っ)。

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2007年11月15日 (木)

ディスタービア

Disturbia ご近所さんは殺人者?

■あらすじ■

父親を交通事故で亡くして以来、自暴自棄になっているケール(シャイア・ラブーフ)は、学校で教師を殴る事件を起こしてしまう。

その結果、裁判所から3ヶ月間の自宅軟禁処分を言い渡され、足首に行動範囲の半径30mを越えると警察へ通報される監視システムを取り付けられる。

暇を持て余したケールは、退屈しのぎに近所の覗き見を始める。
ある日、裏手に住むターナー(デヴィッド・モース)が連続行方不明事件の容疑者と同じ車に乗っていることに気づく。

親友のロニー(アーロン・ヨー)と隣に引っ越してきたアシュリー(サラ・ローマー)も交え、ターナーの行動を監視することにするが。。。
そんなある晩、血まみれのゴミ袋を引きずるターナーの姿を目撃する・・・。

(2007/アメリカ) ★★★

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深読みしすぎたっっ!

前半部分はきっと 伏線を張り巡らせているのだろうと、ケール親子の交通事故にも「実は!」な理由があるのだと思い込んで見てました(笑)。

普通に自動車事故って言うよりも、恣意的な感じを受ける映像だったしさ・・・。
でも、事故以外の何モノでもなかった。。。なぁ~んだ。

という訳で、これから観る人はオープニングのカー・クラッシュに気を取られないで下さいね~!(笑)

で、肝心の本編はと言うと・・・

※以下、【ネタバレ有】…未見の方はご注意ください。

自宅を中心に半径30mという限られた空間内で、どうやって展開していくのか興味があったけど、何のことはない。
友達が登場して、カメラは堂々と境界線を越えて行くのでした。

裏手に住むターナーの行動を見張る、ケール、ロニー、アシュリーの「チーム覗き見隊」。
一方、覗かれていることを察知しているかのようなターナー。

ケールの母親(キャリー=アン・モス)に近づいたり、アシュリーに警告を発したり、充分怪しいけどシッポは出さない。

しばらくは、怪しい!でも証拠がない!とすったもんだを繰り返すけど、遂に犯人の確証を得るに至ると一気にサスペンスフルな展開に!

観ている方も、「やっぱり!(この人が犯人だったのね)」と納得も出来るし、映画も盛り上がる。
だけど、その後が納得いかないのです。

何故に映画の主人公って犯人が判明した後に、無謀にも敵のアジトへ向かっていくのでしょうか(笑)。

そうしないと話が進まないのは分かるけど、納得できる動機付けが欲しいです。
今回の場合は、「母親を助け出す!」というものでしたが、警察に任せても良さそうなのに・・・。

あと、おっちょこちょいなロニーやイジワルな警官、怪しげなターナーさんなど、キャラクター造形が定形型で魅力に乏しいのは残念かも。

主役のシャイア・ラブーフは同年代の俳優を差し置いて、主役の座をゲットしただけあって演技力は申し分ない気がします。
だからって魅力的かと問われると、返答できないのですが・・・。
ごめんなさい(笑)。

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2007年11月12日 (月)

オリヲン座からの招待状

Oriwonza_karano_shoutaijyou 入り口が見つからない。

■あらすじ■

現在は別居中の夫婦、祐次(田口トモロヲ)と良枝(樋口可南子)のもとに、京都の小さな映画館“オリヲン座”から、一通の招待状が届く。
そこには、オリヲン座の閉館と謝恩最終興行開催の案内が記されていた。

昭和30年代。
映写技師の豊田松蔵(宇崎竜童)と妻・トヨ(宮沢りえ)が切り盛りする映画館・オリヲン座にある日、一人の青年がやってくる。
トヨは、お金が無い様子のその青年を「途中からだから」と言って入れてやる。

上映が終ると、その青年、留吉(加瀬亮)は松蔵に ここで働かせてくれと頼み込み、見習いとして置いてもらう。
しかし、松蔵が急死してから、映画館は段々寂れるようになり・・・。

(2007/日本) ★★

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日本版「ニュー・シネマ・パラダイス」とは言いすぎな気がしますが、古き良き時代を懐かしむ映画ではあります。

生まれてないので、当時のことなんて知らない私には、
映画の取っ掛かりと言うか、映画に入り込む余地が全くありませんでした。

ちなみに母親と一緒に見に行ったんですが、珍しく感想が全然違いました。
やっぱり、世代なのかな~。
私には泣き所とか、全く分からなかったもの・・・。

この映画は、最初と最後が「現代」のパートで、真ん中に「トヨと留吉の話」が挟まれてます。
現代と昭和のギャップに違和感を覚えてしまい、うまくまとまってない気がしてならなかったです。
加瀬くんが年を取ったら、原田芳雄になりそうもないし(笑)。

ま、そんなことを言ったらキリがないですね。

でも、ロケ撮にはガッカリしました。
セットはなんとか昭和の雰囲気を出そうとしてるのが分かるんですけど、川沿いのロケは昭和も現代も全く同じ映像になってました。

別に「ALWAYS 三丁目の夕日」みたいなVFXを望んでいるわけではないけど、少しくらい工夫が欲しかったなぁ。
草も木も、歩道も何もかもが 昭和と平成で全く同じなんて、ありえないでしょう。

宮沢りえと夫婦・・・って言うには、あんまりお似合いじゃないけど(笑)、映画館の館主・松蔵を演じた宇崎竜童はなかなかの好演でした。
どっちかというと、トメと留吉の馴れ初めより、松蔵とトメの馴れ初めの方が気になりました!
きっと松蔵さんが強引に連れて来たんだろうな~なんて想像してみたり(笑)。

ストーリー的にも、大事件が起きるわけでもなく淡々としているのでかなり地味。
留吉が映画館を引き継いだ後は、映画業界はだんだん右肩下がりの厳しい時代に突入。
そんな時代にもめげずに、留吉とトヨはオリヲン座を守り続ける。
それだけ。

しかも、留吉がオリヲン座にやって来た理由もちょっと弱いし、説明が遅い気がしました。
他にも、肝心な告白は死ぬ間際だし・・・ええぇ~。
君たち、今までどんな気持ちで一緒に暮らしてたのさ!

子供のユウジとヨシエと、ちょっとした交流もあったりするけど、大きくなった彼ら(つまり、田口トモロヲと樋口可南子)は夫婦になり離婚寸前。
オリヲン座に来て関係が修復される奇跡はおきません。

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2007年11月 8日 (木)

ヴィーナス

Venus 俳優人生、ここに極まれり。

■あらすじ■

かつて数多くの女性たちと浮き名を流したベテラン俳優のモーリス(ピーター・オトゥール)も老境に入り、今では端役の仕事を細々と続ける一人暮らしの孤独な身の上。

そんな たそがれ気味の日々に、親友イアン(レスリー・フィリップス)の元へ姪のジェシー(ジョディ・ウィッテカー)がやって来る。

乱暴な口を利き、無作法きわまりないジェシーだったか、モーリスは若くて美しい彼女に年甲斐もなく心ときめかせてしまう。

そして、ジェシーに手を焼くイアンに乞われて、何かとジェシーの相手をするモーリスは、モデルになりたいという彼女のために仕事を紹介するのだが・・・。

(2006/イギリス) ★★★☆

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監督のロジャー・ミッシェルってどこかで聞いたことあるなぁ~って思ったら、「ノッティングヒルの恋人」を撮った人だったんですね。
最近だと「Jの悲劇」とか。

でも、この映画では監督よりも主演のピーター・オトゥールを特筆すべきですよね!
残念ながら受賞は出来なかったけど、この映画で8回目のアカデミー賞ノミネーションを受けました☆

ピーター・オトゥールの作品は「アラビアのロレンス」しか見てないけど、とにかくキラキラと光り輝く金髪に青い瞳が強烈なインパクトでした。
おじいちゃんになっても、美男子ぶりは健在ですね!

美しいものを愛でたい。
美しいものに触れていたい。

そういう気持ちは本能的なものだと思うけど、「美しいもの」が何なのかは人それぞれ。
ある人にとっては、骨董品であったり、絵画であったり、はたまた うら若き女性だったり・・・。

この映画では、相手が生身の人間だからこそ、触れたいけど触れられない一線が存在して、面白い内容になっていました。

いい年をした御老人がうら若き女性に興味を持つ映画なんて、普通だったら「助平じじい」の話になってしまうけど、
ピーター・オトゥールが品を落とさずに老人の悲哀を表現していて良かったです。

自分の欲求に忠実なモーリスは恥をかくことも厭わない。
どんなに蔑まれても、実に楽しげにジェシーの相手をするのだ。

性を求めることは、生を求めることでもあるんだよね。
だから、イキイキとするんだ。

あと、ジェシーのことを、実に愛おしそうに「ヴィーナス」って呼ぶところが好きだな。

一方、ジェシーはと言うと・・・
モーリスが自分に興味を持っていることをハッキリ自覚していて、手玉に取ってるようなところがある。
パトロン化を目論むほどの悪女ではないけど、駆け引きするくらいのしたたかさは持ち合わせている。

田舎出身のジェシーは自分の魅力に気付いてなくて、厚化粧で武装しています。
それが、モーリスと接するうち、だんだんナチュラルメイクになっていき、どんどん可愛くなっていきました!

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2007年11月 7日 (水)

インベージョン

Invasion あれ?ゾンビ?

■あらすじ■

ある日、スペースシャトルが原因不明の事故で地球に墜落。
その残骸の中には、謎の生命体が付着していた。
間もなく、感情を失ったように人間の行動を変質させる謎の伝染病が発生する。

そんな中、精神分析医のキャロル(ニコール・キッドマン)は、友人の医師ベン(ダニエル・クレイグ)と共に、この病原体が地球上のものではないことを突き止める。

そして分析の結果、そのウィルスは人体に進入し潜伏すると、睡眠中に遺伝子を書き換え、人間ではない何かに変えてしまうものだと判明する。

やがて、キャロルの最愛の息子オリバー(ジャクソン・ボンド)がウィルスの拡大を阻止する鍵を握っていることが分かり・・・。

(2007/アメリカ) ★★★

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ニコール・キッドマンとダニエル・クレイグの出演に目を奪われていましたが、
「es [エス]」や「 ヒトラー ~最期の12日間~ 」を撮ったオリヴァー・ヒルシュビーゲルが監督だったんですね。

ちょっと有名になると、すぐにハリウッドに招聘されますね。

原作はジャック・フィニイのSF古典小説『盗まれた街』だそうで、これが4度目の映画化なんだとか。
うーん、どれも見てない!

という訳で、新鮮な気持ちで鑑賞に臨んだけど・・・、
知的生命体?
エイリアン?
体を乗っ取られる?

なのに、ゾンビ映画っぽい!!(笑)

細菌みたいな粘菌エイリアンに体を乗っ取られるのも癪だけど、寝て起きたら別人っていうのも随分 安直だなぁ~。

なにやら感染すると、REM睡眠中に出る物質と反応して、外見そのままに中身が変わってしまうらしい。
でも、脳に炎症(?)を患ったことがある人には効果なかったりして、結構テキトーな感じ。。。

ウィルスの正体も、それに対抗する手段もあっさり解明してしまいます。

それでも最後まで見てしまうのは、ニコール・キッドマンがハマリ役だから。

母は強し!

でも、いざと言う時にはゾンビ(←違う)を射殺するのも躊躇わないのに、友人のベンは殺せなくて足を撃つってのはどうなの?
他の人もそうすれば良かったんでは?

ゾンビ(←違う)も、感情的にならないって言う割りに、結構必死に走ってたり 説得したりするのが可笑しかったです。
人間くさいやん!

あとは、感染手段が「ゲロ」っていうのが、ヴィジュアル的に美しくなくて、スマート(知的)な映画に思えないのでした。。。

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2007年11月 6日 (火)

さらば、ベルリン

Good_german 雰囲気だけは出てる。

■あらすじ■

1945年、ベルリン。
アメリカ人ジャーナリストのジェイク・ゲイスメール(ジョージ・クルーニー)は、ヨーロッパの戦後処理を話し合うポツダム会談を取材するため、ベルリンにやって来た。

彼には戦前、ベルリン駐在の記者をしていた時代があり、その時、人妻のレーナ(ケイト・ブランシェット)と不倫の関係にあった。
レーナのことが忘れられないジェイクだったが、2人は思いがけない再会を果たす。

レーナは、ジェイクの運転手をしている米軍兵士、タリー(トビー・マグワイア)の恋人となっていたのだ。
彼女の変貌ぶりに戸惑いを隠せないジェイクだったが、そんな矢先、タリーが謎の死を遂げる・・・。

(2006/アメリカ) ★★

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1ヶ月ちょっと前に見たのに、すでに内容を覚えてないくらいにあんまり印象に残らなかった作品・・・。

スティーヴン・ソダーバーグ監督は40年代のハリウッド黄金期スタイルの作品を撮りたかったようですね。

昔の映画も見たいな~と思っているけど、思っているだけで全然見ることができないので、この映画で雰囲気だけは味わえました。

クラシックなモノクロ映像にダンディな主人公と謎めいた魅惑的な女が登場。

ジョージ・クルーニーは、顔が濃いから(?)カラーよりモノクロの方が似合いますね。
グッドナイト&グッドラック」でも、ジョージ・クルーニーはモノクロの方がいいなって思ってたんですよね。

ケイト・ブランシェットは相変わらずの美しさ。
どんなに落ちぶれても下品にならないところが凄いです。
それなのに、よりによってトビー・マグワイアの情婦とは・・・。

トビー・マグワイアとケイト・ブランシェット。
どう見ても、釣り合いが取れません。
実年齢だと6歳差があるみたいですが、トビーが童顔のためにどうしても幼く見えちゃうんですよね。

タリーの役柄も、米軍の品を横流しするような「裏の顔」を持つ男なんだけど、なんせトビーなので小物なカンジが否めないのです。
トビーのキャスティングはミスキャスト・・・と言うか、賭けに出て失敗したんだろうなぁ・・・。

ストーリー的には、タリーの死を巡る謎解きとレーナの秘密が絡まって、それなりに重層的なのに全然入っていけませんでした。

それに、今この映画を作る意義が分からなかったのでした。
やってみたかっただけ?

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2007年11月 5日 (月)

スターダスト

Stardust 精神年齢12歳以上お断り。

■あらすじ■

イングランドの外れにあるウォール村。
壁に囲まれた小さなその村の端には、一箇所だけ壁が崩れた場所があり、誰かが壁の外へ行かないように昼も夜も門番がしっかりと見張っていた。

ある夜、18歳の青年トリスタン(チャーリー・コックス)は、村一番の美女ヴィクトリア(シエナ・ミラー)の気持ちを勝ち取りたい一心で、壁の向こうに落ちた流れ星を愛の証としてプレゼントすると誓う。

流れ星が落ちた場所に到着したトリスタンだが、そこにいたのはイヴェイン(クレア・デインズ)と名乗る女性。
何と流れ星は、美女に姿を変えたていたのだった!

ところが、その流れ星を狙っていたのはトリスタンだけではなかった。
永遠の若さを手に入れるため400年もの間その流れ星を待っていた魔女の三姉妹。

さらには、魔法の国のストームホールド王(ピーター・オトゥール)の後継を狙う3人の残忍な王子たちも、イヴェインが持つ後継者の証であるルビーを求めて激しい争奪戦を繰り広げていたのだった・・・。

(2007/アメリカ・イギリス) ★★

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監督が「レイヤー・ケーキ」のマシュー・ヴォーンだと言うので、期待しないで見て正解でした(笑)。

童心に返れば楽しめるかもしれない映画です・・・。

私は実年齢より精神年齢は低い方だと思っているのですが、それでもこの映画に馴染むのが大変でした。

でもね、この映画の導入はあんまり良くないと思う。
イギリス天文学者への質問エピソードなんて要らなくない?
後でこのエピソードが効いて来るわけでもないし、まどろっこしいだけでした。

全然、映画に引き込まれないまま流れ星が降って来て、物語が動き始める。

しかも主演の2人、クレア・デインズとチャーリー・コックスに魅力が無いのがまた痛い。

この映画は、魔女ラミアを演じたミシェル・ファイファーと、キャプテン・シェイクスピアを演じたロバート・デ・ニーロによって助けられてる部分がすっごく大きいです。

ミシェル・ファイファー復活のために用意された映画なんじゃないかと思うくらい、見所はミシェル・ファイファーだったりする(笑)。

ロバート・デ・ニーロはオカマちゃんファッションで楽しませてくれるけど、気を抜いてリラックスした余裕の演技なのが分かります。

イヴェイン(クレア・デインズ)がネズミになったトリスタンに告白するシーンは、クレア・デインズの顔が怖くて全然ロマンチックじゃなかった。
眉がなくて、表情が過剰なんだもの。

ネズミに変えられ捕らわれたかと思いきや、町で解放するのも「ん?」ってカンジ。
ネズミに変身させた真意はなんだったのかな?

お決まりの伝言が間違った意味で伝わる紋切り型の展開も、実はトリスタンが王位後継者っていうのも、新鮮さがなくてありきたりな展開でした。

しまいには、イギリスとは独立した魔法の王国のはずが、何故か戴冠式(?)にヴィクトリアも出席してたりして、一体どうなっているのだ?と腑に落ちない終わり方。

門番のおじいちゃんも何者なのか謎が残るけど、深く追求しちゃダメなんだろな・・・。

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2007年11月 3日 (土)

クワイエットルームにようこそ

Welcome_to_the_quietroom ウザイ自分にサヨナラ。

■あらすじ■

佐倉明日香(内田有紀)は28歳のフリーライター。
ようやく手にした署名コラムの執筆は行き詰まり、同棲相手ともすれ違いが続く微妙な状態。

そんなある日、明日香は目覚めると、見知らぬ白い部屋でベッドに拘束されていた。
そこは、精神科の女子閉鎖病棟の中にある通称クワイエットルームと呼ばれる保護室。

やってきたナースの江口(りょう)に「アルコールと睡眠薬の過剰摂取により、丸2日間昏睡状態だった」と説明されても、記憶がない。

そんな中、明日香は“食べたくても食べられない”患者のミキ(蒼井優)に案内されながら、この未知なる不条理世界を少しずつ理解していくとともに、一刻も早く外の世界へ戻るための方策を探り始める・・・。

(2007/日本) ★★★☆

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芥川賞候補にもなった松尾スズキの同名小説を、自ら脚本・監督。

原作は読んでないのですが、前作の「恋の門」が面白かったので、予備知識を持たずに見てきました。

「恋の門」みたいな突き抜けた感じはなかったけど、それなりに面白かったかな。
人に薦めたくなる程じゃないけど。

でも、主役の内田有紀がすごく良かったです。
アイドル時代の元気ハツラツとしたイメージが強かったけど、いい具合に薄幸な雰囲気が出てました。

薄幸なんだけど、健康的な感じもする、その塩梅が絶妙!
普通、薄幸そうな人って儚げな雰囲気があるのにね。

恋人で同居人のテッチャン(宮藤官九郎)もなかなかいい味。
いるよね、こんな人。
でも、明日香を思っているのが伝わってきて、あったかい人でした。

それに、個人的には笑いのピークはお尻だったかも…(笑)。
そこで尻を出すか!みたいな(笑)。

明日香を取り巻く患者&看護婦たちも、個性的で配役がドンピシャでした。

ステンレスの心を持つ看護婦の江口にポーカーフェイスのりょうが扮していたのも良かったし、
新人患者にちょっかいを出す がめつい西野役には大竹しのぶ

西野タイプの人とは絶対、関わりたくないです。
苦手・・・。

何かと明日香にはみんなが関心を寄せ、関係を持とうとするのが興味深いです。
そうしないとストーリーが進まないからって言うのもあるのでしょうが、どこかで明日香の健全さに気付いていたのかも・・・なんて思ったりしました。

くすくす笑える前半から、後半はどんどんシビアになっていく。
ストーリーも深刻度を増して、真面目で重い話なのにビックリ。

それでも、真剣なのにどこか滑稽で、格好悪いけど格好いい。
なんだか不思議な映画でした。

白井医師(徳井優)のビジュアル操作はまだ笑えるけど、声まで変えたのはやり過ぎだったね。

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2007年11月 2日 (金)

ブラックブック

Black_book 不幸を呼ぶ女。

■あらすじ■

1944年、ナチス占領下のオランダ。
美しいユダヤ人歌手のラヘル(カリス・ファン・ハウテン)は、ナチスから逃れるため一家で南部へ逃亡する。
しかし途中、待ち伏せしていたドイツ軍によって家族全員を殺害される。

レジスタンスに救われたラヘルは、ユダヤ人であることを隠すため髪をブロンドに染め、名前をエリスと変えて彼らの活動に参加する。
彼女はその美貌を武器にスパイとしてドイツ人将校ムンツェ(セバスチャン・コッホ)に近づいていくが・・・。

(2006/オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー) ★★★

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「さげまん」と言うよりも、死神に取り憑かれている(?)かのように、関わった男たちが次々と死んでいってしまう主人公。
ただ単に男運が悪いんじゃ無くて、彼女には不幸が付きまとっているのだ・・・。

けれども、本人のあっけらかんとしたサバサバした性格のため、陰鬱な不幸臭はしない。
しかも、すぐ脱ぐから(生きるために) 男たちもほっとかないんだよね。

スパイ物らしい、いつ正体がバレるのかって言うスリルは いつしかどうでも良くなっていき、禁断のラブストーリーに発展。
そうかと思えば、悲恋モノに早変わりして、終いには裏切り者は誰だ!?って言う展開の映画になりました。

エリスの運命は目まぐるしいですね(笑)。

それに、ナチの将校と寝なくてはいけない悲劇のユダヤ女性のはずが、途中から実はイヤじゃなかったのねってことが分かり、ちょっとシラケてしまいました。
どうりで葛藤がないわけだ。

この人怪しいな~って思ってた人がレジスタンスに不自然に関わってくるのも、裏切り者が容易に推測出来る展開。
けど、その上さらに!!な展開は予想外。

個人的にはその展開は止めた方が良かった気もします。
最初から出来レースで踊らされていただけになっちゃうし。

今回、とにかく主演の女優さんが体を張っていて、いろいろ大変そうでした。
ヌードシーンはまだいい方だもの~。
女優さんって大変だなーってつくづく思った(笑)。

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2007年11月 1日 (木)

ヘアスプレー

Hairspray はじけるポップコーン・ミュージカル!

■あらすじ■

1962年、米メリーランド州ボルチモア。
ダンスとオシャレに夢中な16歳の女子高生トレーシー(ニッキー・ブロンスキー)は、ヘアスプレー企業が手掛ける人気テレビ番組“コーニー・コリンズ・ショー”に出演し、憧れのリンク(ザック・エフロン)と踊ることを夢見ていた。

そしてある日、彼女は母エドナ(ジョン・トラヴォルタ)の反対を押し切り、番組のオーディションに参加する。
しかし、その太めな体型から、番組の中心メンバーであるアンバー(ブリタニー・スノウ)と彼女の母で番組も仕切っているベルマ(ミシェル・ファイファー)に追い払われてしまう。

ところが一転、番組ホスト(ジェームズ・マースデン)の目に留まり、レギュラー・メンバーに抜擢されたトレーシーは一躍注目の存在に。
だが、そんな彼女の成功が面白くないベルマとアンバー母娘は様々なトラブルを仕掛けてくる・・・。

(2007/アメリカ) ★★★★☆

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最近、コンスタントに作られるようになったミュージカル映画の功労者は「シカゴ」。
「シカゴ」がヒットしてアカデミー賞まで取ったので、続々とミュージカル映画が作られるようになったらしいけど、ブロードウェイまで観に行けない私は大歓迎です。

個人的には今年観た「ドリームガールズ」よりも楽しめました!
歌もダンスもノリノリ♪
思わず体が動き出してしまいそうになりました(笑)。

ぽっちゃり体型だけど、愛くるしい表情で溌剌と歌うトレーシーが、かなり可愛い・・・!
むぎゅっと抱きしめたくなります(笑)。
絶対、むにむにしてて気持ちいいと思う~(セクハラ発言)。

でも彼女は、オーディションで選ばれたと言うから、まさにシンデレラガールだね!

若手注目株のひとり、トレーシーが憧れるリンク役のザック・エフロンは、「スターダスト」のチャーリー・コックスに比べたら、それなりの存在感があってスターになれそうな輝きを持ってました。
役どころが紋切り型の王子様タイプでちょっとつまらないのが残念だけど。

トラボルタ演じるエドナ・ママも強烈だったけど、クリストファー・ウォーケン演じるウィルバー・パパが素敵すぎる(笑)。

ベルマ(ミシェル・ファイファー)の色仕掛けに動じずに、自慢のオモチャを披露するパパ。
BIGサイズのママ一筋のパパ。
そんな愛妻家で娘想いのパパを強面のクリストファー・ウォーケンが演じてるのが、なんともカワイイ。
歌声は伸びてなかったけど、パパ頑張ってました!

で、「スターダスト」に続き、ここでも嫌な役回りをミシェル・ファイファーが気持ちよく演じていてアッパレ!

トレーシーのひたすら前向きで明るい性格に支えられて、人種問題を扱っても映画が重くなったりしないのも良かった。

人を見た目で判断しないこと。

“ぽっちゃりな自分”に対して卑屈にならずに堂々と自分を主張する態度や、偏見や差別に対して純粋な気持ちで“No!”と言えるトレーシーの態度には見習うべきところが多いです。

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