ブラックブック
■あらすじ■
1944年、ナチス占領下のオランダ。
美しいユダヤ人歌手のラヘル(カリス・ファン・ハウテン)は、ナチスから逃れるため一家で南部へ逃亡する。
しかし途中、待ち伏せしていたドイツ軍によって家族全員を殺害される。
レジスタンスに救われたラヘルは、ユダヤ人であることを隠すため髪をブロンドに染め、名前をエリスと変えて彼らの活動に参加する。
彼女はその美貌を武器にスパイとしてドイツ人将校ムンツェ(セバスチャン・コッホ)に近づいていくが・・・。
(2006/オランダ・ドイツ・イギリス・ベルギー) ★★★
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「さげまん」と言うよりも、死神に取り憑かれている(?)かのように、関わった男たちが次々と死んでいってしまう主人公。
ただ単に男運が悪いんじゃ無くて、彼女には不幸が付きまとっているのだ・・・。
けれども、本人のあっけらかんとしたサバサバした性格のため、陰鬱な不幸臭はしない。
しかも、すぐ脱ぐから(生きるために) 男たちもほっとかないんだよね。
スパイ物らしい、いつ正体がバレるのかって言うスリルは いつしかどうでも良くなっていき、禁断のラブストーリーに発展。
そうかと思えば、悲恋モノに早変わりして、終いには裏切り者は誰だ!?って言う展開の映画になりました。
エリスの運命は目まぐるしいですね(笑)。
それに、ナチの将校と寝なくてはいけない悲劇のユダヤ女性のはずが、途中から実はイヤじゃなかったのねってことが分かり、ちょっとシラケてしまいました。
どうりで葛藤がないわけだ。
この人怪しいな~って思ってた人がレジスタンスに不自然に関わってくるのも、裏切り者が容易に推測出来る展開。
けど、その上さらに!!な展開は予想外。
個人的にはその展開は止めた方が良かった気もします。
最初から出来レースで踊らされていただけになっちゃうし。
今回、とにかく主演の女優さんが体を張っていて、いろいろ大変そうでした。
ヌードシーンはまだいい方だもの~。
女優さんって大変だなーってつくづく思った(笑)。
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コメント
今晩は!今度はTBうまく送信できました。
そうそうパーフェクトストレンジャーTB届いてましたよこちらからは
送れないのに申し訳ないです。
さてこの作品だけどとにかく主演を張ったカリス・ファン・アハウテン
さんの体当たり演技が素晴らしかったです。
裸になることも多かったけど何より2回から飛び降りたり
あれをかぶったり・・・あのシーンは本物だそうです
女優根性を堪能させられました
投稿: せつら | 2007年11月 4日 (日) 20時22分
>せつらさん
こんばんは!
TB&コメント、ありがとうございます!
ナチの将校(ムンツェ)を悪役に描かないのも意外でしたけど、なんと言ってもこの映画は主演のカリス・ファン・アハウテンの演技に尽きますよね~。
本当、彼女はスゴイです。
>あれをかぶったり・・・あのシーンは本物だそうです
え、「あれ」って「汚物」のシーンの事ですか?
ええっ!本物なんですか?
す、スゴすぎる!!
映画は臭いまで伝わらないので本物使うことないのに、あえて本物を使ってシゴク監督も非道だけど(笑)、それに応えた女優根性に恐れ入ります。
投稿: 双葉 | 2007年11月 5日 (月) 02時42分