« インベージョン | トップページ | オリヲン座からの招待状 »

2007年11月 8日 (木)

ヴィーナス

Venus 俳優人生、ここに極まれり。

■あらすじ■

かつて数多くの女性たちと浮き名を流したベテラン俳優のモーリス(ピーター・オトゥール)も老境に入り、今では端役の仕事を細々と続ける一人暮らしの孤独な身の上。

そんな たそがれ気味の日々に、親友イアン(レスリー・フィリップス)の元へ姪のジェシー(ジョディ・ウィッテカー)がやって来る。

乱暴な口を利き、無作法きわまりないジェシーだったか、モーリスは若くて美しい彼女に年甲斐もなく心ときめかせてしまう。

そして、ジェシーに手を焼くイアンに乞われて、何かとジェシーの相手をするモーリスは、モデルになりたいという彼女のために仕事を紹介するのだが・・・。

(2006/イギリス) ★★★☆

----------------------------

監督のロジャー・ミッシェルってどこかで聞いたことあるなぁ~って思ったら、「ノッティングヒルの恋人」を撮った人だったんですね。
最近だと「Jの悲劇」とか。

でも、この映画では監督よりも主演のピーター・オトゥールを特筆すべきですよね!
残念ながら受賞は出来なかったけど、この映画で8回目のアカデミー賞ノミネーションを受けました☆

ピーター・オトゥールの作品は「アラビアのロレンス」しか見てないけど、とにかくキラキラと光り輝く金髪に青い瞳が強烈なインパクトでした。
おじいちゃんになっても、美男子ぶりは健在ですね!

美しいものを愛でたい。
美しいものに触れていたい。

そういう気持ちは本能的なものだと思うけど、「美しいもの」が何なのかは人それぞれ。
ある人にとっては、骨董品であったり、絵画であったり、はたまた うら若き女性だったり・・・。

この映画では、相手が生身の人間だからこそ、触れたいけど触れられない一線が存在して、面白い内容になっていました。

いい年をした御老人がうら若き女性に興味を持つ映画なんて、普通だったら「助平じじい」の話になってしまうけど、
ピーター・オトゥールが品を落とさずに老人の悲哀を表現していて良かったです。

自分の欲求に忠実なモーリスは恥をかくことも厭わない。
どんなに蔑まれても、実に楽しげにジェシーの相手をするのだ。

性を求めることは、生を求めることでもあるんだよね。
だから、イキイキとするんだ。

あと、ジェシーのことを、実に愛おしそうに「ヴィーナス」って呼ぶところが好きだな。

一方、ジェシーはと言うと・・・
モーリスが自分に興味を持っていることをハッキリ自覚していて、手玉に取ってるようなところがある。
パトロン化を目論むほどの悪女ではないけど、駆け引きするくらいのしたたかさは持ち合わせている。

田舎出身のジェシーは自分の魅力に気付いてなくて、厚化粧で武装しています。
それが、モーリスと接するうち、だんだんナチュラルメイクになっていき、どんどん可愛くなっていきました!

|

« インベージョン | トップページ | オリヲン座からの招待状 »

Cinema 2007」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/129220/17000889

この記事へのトラックバック一覧です: ヴィーナス:

« インベージョン | トップページ | オリヲン座からの招待状 »