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2008年2月28日 (木)

チーム・バチスタの栄光

Team_batisuta 栄光と挫折と欺瞞。

■あらすじ■

東城大学付属病院では、天才外科医・桐生(吉川晃司)をリーダーとする7人体制の専門集団“チーム・バチスタ”を結成し、
成功率60%といわれる難易度の高い心臓移植手術“バチスタ手術”を26例も連続して成功させる驚異的な記録を達成する。

だが突如として、3例立て続けに術中死が発生。
たまたま不運な事故が続いたのか、あるいは医療ミスか、はたまた故意か? 

病院側はことを荒立てずに原因を見極めようと、日陰の存在である心療内科医の田口(竹内結子)に内部調査を命じる。

渋々引き受るハメになった田口だったが、真相解明には至らず確信の持てぬまま「単なる事故」と結論づけようとする。
するとそこへ、厚生労働省の破天荒な役人、白鳥(阿部寛)が現われ・・・。

(2008/日本) ★★☆

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ミステリー?なのかな、この映画って。
サスペンスではないので、スリルの点では今ひとつ。
と言うか、謎解きものでもないのね。

確かに↓の7人の中に犯人はいるんだけど・・・。

チーム・バチスタの天才外科医・桐生(吉川晃司)。
第1助手・垣谷(佐野史郎)。
だ2助手・酒井(玉山鉄二)。
麻酔医の氷室(田中直樹)。
臨床工学技士の羽場(田口浩正)。
桐生の義弟で、病理医の鳴海(池内博之)。
新メンバーで、看護師の大友(井川遥)。

これだけ人物を羅列して、実は犯人はこの人でしたって言われても、
なんか、ハイそうですか。
とはいかなくて、説得力に乏しかったです。
せめて、観客に犯人を予測させるファンクションが欲しかったんですが、なんか阿部寛が邪魔でした。

せっかく、素人のにわか探偵田口と言う天然キャラを主役にしているのに、その良さが全然いかされていないように感じてしまって。

田口(竹内結子)の目線、田口の考えを通して、
田口と一緒に観客も事態を把握するのに、阿部寛がウザイ!クドい!

キャラクターもマンネリ気味で、パターン化されてるから飽きてきた。
映画の中でも、阿部寛は浮きまくりでした。

田口と白鳥の丁々発止も笑えなかったし、
ハッキリ言って、白鳥が必要なキャラに感じられませんでした。

田口が一人で解決に奮闘する姿が見たかったな~。

それにしても、犯人の動機も酷いよね。
愉快犯ってそんな!

ミステリーって言うよりも、人間関係のドロドロを見た印象でした。

手術のシーンはリアルでスゴかったけど、あそこまでどんくさい看護婦さんは不安になるね。
他にも、優秀な人がいるだろうにさ・・・。

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2008年2月22日 (金)

デイ・ウォッチ

Day_watch チョーク1本で、無に帰る。

■あらすじ■

人間界に生きる「異種」は〈光〉と〈闇〉に分かれ激しく対立してきたが、休戦協定を結んで以来、それぞれ監視することで微妙な均衡を保ってきた。。

闇を監視する〈光の異種〉が“ナイト・ウォッチ”。
光を監視する〈闇の異種〉が“デイ・ウォッチ”。

しかし、強大なパワーを秘めた少年イゴールが闇の勢力に、
『災いを招く乙女』ことスヴェトラーナが光の勢力に付き、
〈光〉と〈闇〉の均衡が崩れ始める。

そんな折、異種に目覚めたスヴェトラーナ(マリア・ポロシナ)の教育係となったアントン(コンスタンチン・ハベンスキー)は、訓練中に駅で人間襲撃事件が発生したとの一報を受け、現場に急行する。
そこにいたのは、闇の異種となったアントンの息子イゴール(ディマ・マルティノフ)だった。

(2006/ロシア) ★★★☆

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前作の「ナイト・ウォッチ/NOCHNOI DOZOR」同様、
微妙になんかヘンな映画でした(笑)。

面白いって言うより、ヘンテコでオカシイんだよね。
おなかの中で笑いを堪えてました。。。

例えば、前作では『災いを招く乙女』として不幸臭を放っていたスヴェトラーナ。
呪いが解けたからなのか何なのか分かりませんが、「お前、性格変わってないか?」って言うほどの別人ぶり。

ついでにアントンと恋仲に発展するという、想定外の展開が待ち受けていて、ビックリしました!

前作を見た限りでは、鍵となる“偉大なる異種”はイゴールで、そのイゴールが闇の勢力に落ちたので、光の勢力の敗戦が濃厚なのかと思ったんですけど、どうやら違うみたい。
実は、スヴェトラーナも“偉大なる異種”で、彼女が光の勢力についたことで、勢力的には互角っぽい?

というか、イゴールとスヴェトラーナが対決しちゃうと、大変なことになるから、ダメだよ!ってことらしい。。。

ふうぅ~ん。
でもま、こういう時のお約束通りの展開になっちゃうんですけどね。

しっかし、手にした者の望みを叶える運命のチョーク!
なにソレ?ドラ○もん?
って言うくらいに、反則ワザじゃないですか!!

この必勝アイテムで、あろうことか今まで費やしてきた映画2本分の物語を無に帰しました。。。

主人公は美男子ではないし、アクションも燃えるって感じじゃない。
むしろ、相変わらず主人公のアントンのダメッぷりに腹が立ってくるんですけど、そういう人間くさい部分がこの映画の魅力・・・というより異彩を放っている部分なんでしょうね(笑)。

前作で まるで活躍しなかったオリガさん(ガリーナ・チューニナ)がようやく前面に出てきた・・・と思ったら、そうでもなかった。
前作で役に立たなかった熊と虎のカップルの出番もなし。

オウムとか、動物キャラはもういいよー。
面白キャラの闇の勢力のボス、ザヴロン(ヴィクトル・ヴェルズビツキー)の出番をもっと増やして欲しいわ。

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2008年2月14日 (木)

君のためなら千回でも

Kite_runner 僕は君の誓いに応えられただろうか。。。

■あらすじ■

1970年代のアフガニスタン。
裕福な家の一人息子アミール(ゼキリア・エブラヒミ)は、召使いの息子ハッサン(アフマド・ハーン・マフムードザダ)と凧遊びをしたり、兄弟のように仲よく暮らしていた。

ところが12歳の冬の日。
恒例の凧あげ合戦のあとに、ある事件が起きる。
以来、アミールは少年ゆえの潔癖さと後ろめたさからハッサンを遠ざけてしまう。

やがて、ソ連がアフガニスタンに侵攻。
2人の関係は修復されることなく、アミールと父親(ホマユン・エルシャディ)は米国に亡命する。

時は流れ、2000年のアメリカ、サンフランシスコ。
小説家となったアミール(ハリド・アブダラ)の元に、父親の親友ラヒム・ハーン(ショーン・トーブ)から「まだやり直す道はある」と電話が入る・・・。

(2007/アメリカ) ★★★★☆

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「チョコレート」や「ネバーランド」のマーク・フォースターが監督!
ブログ内記事では「STAY/ステイ」「主人公は僕だった」の監督さん。
やっぱり、いい映画を撮るね!

予備知識を持たずに観に行ったのですが、映画の余韻がものすごかったです。

ハッサンの手紙のシーンでも泣いちゃったけど、ラストシーンの最後の一言がとどめ。
エンドロールでも、ハッサンのことを思うと涙がこぼれてきてしまって、映画の余韻がしばらく続きました。

全米300万部突破の大ベストセラーとなった小説の映画化なんだそうですが、映画ではあまり見ないアフガニスタンが舞台。

しかも、戦場がテーマなのではなく、
誰しもが心に抱えている後悔の念や罪の意識、そして、その贖罪がテーマになっています。

子供時代の取り返しの付かない過ち。
もう1度やり直すために、タリバン独裁政権下のアフガニスタンに単身乗り込む主人公アミール。

タリバンの本拠地に乗り込んだりする無謀な行動に、どうやってこの局面を打開するの?って思ったりしたけど、最後はやっぱり逃走(笑)。
それで助かるのは映画だからって気もしましたが、脚本がよく練られていて感心しました。

いじめっ子の1人の性的嗜好が・・・とか、
タリバンの1人が実は・・・とか、全部つながっているんだよね。

アミールの父親の高潔な人柄も良かったし、
友に忠実なハッサンの性格も良かった。

アミールもハッサンも、アフガニスタンの子供たちの顔は大人びていて、小さなおっさんみたいです。
私たちとは、経験している苦労が違うんだろうね。

亀も空を飛ぶ」の子供たちを思い出すなぁ。。。

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2008年2月13日 (水)

人のセックスを笑うな

Dont_laugh_at_my_romance メンタル状態によって見方が変わる?

■あらすじ■

美術学校に通う19歳の磯貝みるめ(松山ケンイチ)は、新任のリトグラフの講師ユリ(永作博美)に絵のモデルを頼まれる。
アトリエに連れて行かれたみるめは、されるがままに服を脱がされ、そのまま関係を持ってしまう。

以来、20歳年上のユリにすっかり骨抜きにされて2人で過ごす濃密な時間にのめり込むが、ある日、夫(あがた森魚)がいることをさらりと告げられ愕然とする。

一方、みるめに秘かな恋心を抱いていた同級生のえんちゃん(蒼井優)は、ユリに振り回されて一喜一憂するみるめの姿を複雑な思いで見つめていた・・・。

(2007/日本) ★★★

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犬猫」の井口奈己監督作品。

タイトルから受ける印象とは違って、映画は青春のほろ苦さが詰まった内容でした。
シーンを淡々と描写していくのも、行間があって良かったですね。

ユリが前半しか出て来ないので面食らいましたが、
その分、後半はえんちゃんの存在が前面に出てきて、さらに切なさを増してました。
みんなみんな、気持ちが一方通行。

みるめがユリと出会ったのは、事故に遭ったようなもの。
脳みそクラッシュして、隣で自分のことを想ってくれてる娘のことなんて目に入らない。
目の前のユリだけしか見えてないんだよね。

恋は盲目だけど、
ユリが結婚していると知って、悶々と悩む姿がいじらしかった。

自由奔放なユリより、よっぽどみるめの方が道徳観念があるのですわ。

たぶん、いろんな見方ができる映画なんだと思う。
共感できるキャラがどこかにいると思う。
私はえんちゃん目線で見てました!
蒼井優ちゃん、めっさ可愛かったー!

そんな、えんちゃんに片想いの堂本(忍成修吾)目線も、切ないな~。
でも、さり気なく好きでいるところがいい感じ。

でもですね、
正直申し上げて、あんまり・・・と言うよりも全然トキメかなかったんですよね。
あまりの不感症ぶりに笑ってしまう程ですよ、ヨョョ・・・。

枯れてるな、自分・・・(笑)。

恋をしている時に見たら、また違って見えてきそうな気もするし、
10年後に見たら、また違う印象を持つかも?

まぁ、30、40歳を過ぎても、ユリの行動は理解できないと思いますが・・・。

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2008年2月10日 (日)

テラビシアにかける橋

Bridge_to_terabithia 4姉妹1男の境遇。

■あらすじ■

貧しい家庭に育った11歳の少年ジェス(ジョシュ・ハッチャーソン)。
女ばかりの4姉妹の真ん中に生まれたジェスは、自己主張の苦手な内気な性格。
学校ではいじめられ、家の中でも孤独なジェスの唯一の慰めは絵を描くことだった。

そんなある日、隣の家に風変わりな少女、レスリー(アンナソフィア・ロブ)が越してくる。

仲良くなった2人はやがて、小川を越えた森の中に崩れかけのツリーハウスを見つける。
そこに2人だけの空想の王国“テラビシア”を創り出し、かけがえの無い友情を育んでいくが・・・。

(2007/アメリカ) ★★★

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裕福ではない家庭の長男。
だけど、上には2人の姉たち、下にも2人の妹たちがいて、存在感が希薄。
父親からの期待も低くて、居心地の悪さを感じている。

そんなジェスに初めての友達ができる。

男勝りで、自由奔放。
小説家の両親の元、伸び伸びと育った都会育ちのレスリー。

ジェスは次第にレスリーに感化され、憧れのエドマンズ先生(ズーイー・デシャネル)にも話かける事が出来るようになる。

レスリーを通して、想像力を羽ばたかせるイマジネーションの世界は秀逸。
そうして少しずつ自分の殻を破っていくけれど・・・。

突然の悲劇から、物語の方向性が見えなくなりました。
やはり、この映画のキー・パーソンはレスリーだったのでしょう。

噛み合わない父子の関係が最後に縮まるけれど、
正直、グッとこなかった。。。

普段からのジェスに対するギクシャクした印象が強く残ってしまったからかなぁ?

それに、黒い影の正体も謎のまま。
素直に、悪と捉えていいのかな?

父親を乗り越えるための通過儀礼だったり、漠然とした不安。
ゲド戦記」での、アランの影のような存在なのかなーとも思えたけど、深読みしすぎかな?

テラビシアの女王の交代にも、いささか戸惑いを覚えました。
レスリーの存在はどこに行っちゃったんだと。。。
ジェスが、いつになったら現実と対峙するのかも疑問だし、最後が納得いかないけど、前半は良かったです!

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2008年2月 8日 (金)

陰日向に咲く

Kagehinata_ni_saku 相当 無理した、中途半端なキレイゴト。

■あらすじ■

ギャンブルから足が洗えずに借金まみれのシンヤ(岡田准一)は、ついにオレオレ詐欺に手を染める。
若かりし頃に売れない芸人・雷太(伊藤淳史)に恋した母・鳴子(宮崎あおい)の恋の軌跡を辿る寿子(宮崎あおい・2役)。
25歳の崖っぷちアイドル・みゃーこ(平山あや)と、彼女を一途に応援するアキバ系アイドルオタクのゆうすけ(塚本高史)。
大ボラ吹きのカリスマ・ホームレス“モーゼ(西田敏行)”に心酔し、人生を投げ出しダンボール生活を始めたエリートサラリーマンのリュウタロウ(三浦友和)。

大型台風が接近中の東京で、一見、無関係な彼らの人生が、台風の接近と共に不思議な縁に導かれるように次第に交錯していく・・・。

(2007/日本) ★★

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劇団ひとりの原作は読んでいませんので、どのくらい原作に忠実なのかは分かりませんが、脚本が良く練ってある群像劇だったと思います。

でも、それっていいのか悪いのか。。。
脚本が練り込みすぎで、少々あざとさが感じられたのが惜しいです。

みゃーこ と ゆうすけだけ本筋に深く関わって来なかったけど、一番自然な形に感じられたのが彼らのエピソードなんだもの。

広い世界に狭いつながりを持たせてしまったことが、作品を小さくしてしまったのか、上手くまとめてあると見るのかは 判断が別れそうですけど、あそこまで劇的なつながりを見せられると、なんだかな~って気がしちゃう。

細かい動機付けも弱くて、登場人物の行動も不可解で理解不能。。。

モーゼに心酔しちゃうサラリーマンのリュウタロウの胸の内って?
別に、「ホームレス体験すること=吹っ切ること」にはならないよね?

最愛の人の側に居たかったはずの雷太は、何故か数年後には全てを捨てているし、何がどうしたのかがサッパリ分からん。
死別した子供が関係しているのかしら?
だとしても、ジュピター(緒川たまき)にした仕打ちはヒドくないか?

鳴子の行動も飛躍し過ぎで、突然性格が変わるのにビックリです。
相当無理してるにしても、その葛藤こそがドラマなんじゃ?
それを見せずして、何を見ろというのか。。。

あと、あおいちゃんは弁護士に見えなかった・・・。

最愛の人が死んだと言うのにモーゼが会いに行ったのは、一体誰なのかも不明でした・・・。
寿子の母親は死んでいるんですよね?
違うの?

シンヤのギャンブル癖と母親の死は、関係ない気もするし・・・。

表面的にしか作ってないから、誰にも共感できなかったのが残念。
心に響く映画とまでは行かなかったです。

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2008年2月 7日 (木)

ラスト、コーション

Lust_caution 精と根が尽き果てるまで。

■あらすじ■

1942年、日本軍占領下の上海。
日本の傀儡政府に協力する特務機関のリーダーのイー(トニー・レオン)と再会したマイ夫人(タン・ウェイ)は、カフェで4年前の出来事を思い出していた。

4年前、ごく普通の女子大生チアチー(タン・ウェイ)は、親友のライ(チュウ・チーイン)に誘われるまま転入先の香港大学の演劇部に入学する。
そこで、抗日運動に心血を注ぐクァン(ワン・リーホン)に秘かな恋心を抱き、彼と行動を共にする中で次第に感化されていく。

やがてチアチーは、日本の傀儡政府に協力する特務機関のリーダー、イーに近づき暗殺を遂行する危険な任務を与えられる。
さっそく身分を偽りマイ夫人としてイー夫人(ジョアン・チェン)に接近、冷徹で異常なほど用心深いイーを誘惑する機会を窺うが・・・。

(2007/中国・アメリカ) ★★★★

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ブロークバック・マウンテン」のアン・リー監督の最新作ってことで、観てきました。
トニー・レオンも出ることだし!

アクロバティックなセックス・シーンがあると聞いてはいましたが、噂に違わず凄かったです!
見たこともない体位がいっぱい・・・。

体位もそうだけど、演じている役者さんも本当に体当たりで、凄いな~と思いながら観てました。
確かに、かなり激しいんですけど、あそこまでされるとアッパレな気持ち(笑)。
それに、見ていて照れるようなエロエロしさ?が無いのも良かったです。

ストーリーは簡潔。
イーを殺害するため、チアチーはマイ夫人に成りすましイーに近づく。
そして、好色なイーの愛人になることに、まんまと成功。
じっと、暗殺の機会を窺うのだけど、逢瀬を重ねる度にチアチーの心境に変化が生じてゆく。
やがて、暗殺の日を迎えるけれど・・・。

登場人物も絞られているから、イーとチアチーの関係がグッとクローズ・アップされていて良かったです。

オープニングのカフェのシーンが、ラストの宝石店に向かうシーンにつながるのも上手い。
それまでの経過を観客も知った上での“あの一言”。
チアチーの苦しい胸の内が垣間見えて、非常に重い一言になっていました。

自分の正体と、イーへの想い。
2重の告白が込められているんですよね。

ラストは案外あっさり終わってしまった印象でしたが、くどさが無かったので、158分の上映時間が長く感じなかったです。

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2008年2月 5日 (火)

アメリカン・ギャングスター

American_gangster ブルー・マジックでブルーな気分。

■あらすじ■

1968年、ニューヨーク。
フランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、ハーレムの黒人ギャングのボス、バンピーに長年仕えてきた。
バンピーの死後、元締めのイタリア・マフィアを出し抜き、東南アジアから純度100%のヘロインを直接仕入れる独自ルートを開拓。

それらを“ブルー・マジック”のブランド名で市場へ売りさばき、組織を身内の人間で固め、麻薬ビジネスを成功させる。
フランクは瞬く間に麻薬王として君臨するが、目立たないことを信条にする彼の素顔はベールに包まれたままだった。

一方、ニュージャージーの警察に所属する刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は、警官の汚職がまかり通っていたこの時代に潔癖な仕事を貫いていた。
そのため、周囲から疎まれ孤立。
また私生活では元妻と息子の養育権を巡って係争する傍ら、司法の道を目指している。

そんなある時、リッチーは賄賂で買収されることの無い誠実さを見込まれ、検察官からエセックス郡麻薬捜査班のチーフに抜擢されるが・・・。

(2007/アメリカ) ★★★

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リドリー・スコット監督にしては、いつもの重厚さがあまり感じられない作品でした。
2大スターの起用や、実話に基づく話であることが関係しているのかな?

デンゼル・ワシントンが演じるフランク・ルーカスは誠実さを兼ね備えた冷酷無比なギャングのボス。
一方のラッセル・クロウは私生活はダメだけど、職務には誠実な刑事さん。

おいしい役はデンゼル・ワシントンのほう!

どちらも誠実さを大切にしているけれど、人間的には欠点も持ちあわせていて、完全無欠のヒーローではありません。
そんなところが、映画にリアリティを持たせていましたが、あんまり引き込まれなかったです。

胸を熱くするような攻防もなければ、手に汗握るスリルもなかったし。
つまらなくは無いけど、2人が顔を合わせるまでが長~い!

やっと、対面したかと思ったら、すぐにエンディングに突入・・・。
対決って感じでもなく、淡々とストーリーが語られていきました。

フランク・ルーカスの弟の一人、派手な服装をして怒られるヒューイを演じていたのが「キンキーブーツ」でドラッグ・クイーンを演じたキウェテル・イジョフォーでした!

ラッセル・クロウは、全盛期をすぎたのかしら?
以前のようなカリスマ性やオーラがあまり感じられない。
と言うか、胴回りが…メタボ。。。←禁句?

役柄的にもガサ入れにオノを持参してたりするのが無骨で、デンゼル・ワシントンのスマートさと対極な感じでした。
そのため結局、引き立て役になってしまっていたような。。。

フランク・ルーカスを悪者として描いてないのは、すでに罪を償っているからでしょうか。
ラストで一気に悪いのはこいつらですよ!と言わんばかりに悪徳刑事が告発されていって拍子抜けでした。

それが実話なのだから、しょうがないんだけど、
何故か、こんなものなのかな・・・という不満が残ってしまった。

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2008年2月 4日 (月)

シルク

Silk やっぱり、日本はヘンだった。

■あらすじ■

19世紀のフランス。
戦地からの休暇で故郷に戻った青年エルヴェ(マイケル・ピット)は、美しいエレーヌ(キーラ・ナイトレイ)と出会い、結婚する。
しかし、製糸業を営むヴァルダヴュー(アルフレッド・モリナ)から、蚕卵を入手するためアフリカ行きを依頼され、軍を退役して危険な旅に出る。

しかし、アフリカの蚕が病気にやられ、エルヴェは再び蚕卵の買い付けに行くことになる。
その行く先は、アフリカより遥かに遠い日本だった。

日本は幕末の時代。
裏で様々な取引をしているという蚕業者・原十兵衛(役所広司)が治める村へやって来たエルヴェは、十兵衛に妻として仕える絹のように美しい肌を持つ少女(芦名星)と出会い惹かれるが・・・。

(2007/カナダ・フランス・イタリア・イギリス・日本) ★★

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ニュアンスって大事。
だけど、ニュアンスってものすごーく伝えるのが難しいもの。

この映画は、残念ながらニュアンスが伝わってきませんでした。

伝えたいことは「核」として、しっかりあるみたいなんですけど、
結局なんだったのか???

絹の肌を持つ少女・・・
初対面の時はもちろん、裸なんかじゃなくて普通に着物を着てるんだけど、なんかオカシイの!

エルヴェの茶を勝手に飲んだり、
人前なのに、ご主人様(役所広司)の膝で寝てみたり・・・。

何?この子?
エルヴェでなくとも、カルチャー・ショック!
しかも、膝枕で寝ている少女をなでなでする役所さんが気持ち悪い!!

そんな訳で、思いっきり興ざめしてしまったので、その後も全然付いて行けなかった。

でも、パンフレットを立ち読みしたら、
実はこの初対面の時に既にエルヴェと少女は惹かれあっていたらしいのです。
少女の訳分からん行動に全然納得がいきませんが。

エルヴェが差し入れされた女の子と床を共にしちゃうのを、扉越しに察して涙するところで、この子はエルヴェが好きなのね?とは思ったけど、
少女は一言も言葉を発しないので何を考えているのかサッパリ分かりません。
と言うか、なんちゅう異文化交流やねん!

でも、その後、少女はどこかに連れて行かれちゃいましたよね?
どうなったんでしょう。
私は、エルヴェのことが好きなのをご主人様に知られてしまい、お仕置きされたのかなー?と思いましたが、結局、その辺りも、よく分かりませんでした。

儚い夢、淡い恋、ほのかな揺らめき、手の届かない存在・・・

少女は、消えてしまったもの、触れられないものへの渇望が生み出した幻に過ぎないんですよね。

手を伸ばせばそこにあるのに、実体を持って存在しているのに、
心はそこに無いから、エレーヌはとてもツラかったのでしょう。

言葉は英語だし、キーラ・ナイトレイが妻なので、途中まで舞台がフランスだって気付きませんでした。
てっきり、イギリスだとばかり・・・(汗)。

でも、文芸作品らしく、映像はキレイでした。

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