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2008年5月 3日 (土)

ゼア・ウィル・ビー・ブラッド

There_will_be_blood 人は裏切るけど、お金は裏切らない。

■あらすじ■

20世紀初頭のアメリカ。
一攫千金を夢見る鉱山採掘者のダニエル・プレインヴュー(ダニエル・デイ=ルイス)は、不屈の精神だけを武器に石油を掘り当て、実業家としての基盤を築く。

採掘中の事故で父親を亡くした孤児を拾い、自分の息子H.W.(ディロン・フレイジャー)として連れ歩くダニエル。
そんなある日、ポール(ポール・ダノ)という青年から故郷の土地に油田があるとの情報を得る。
ダニエルは早速、西部の町リトル・ボストンへと向かうと、すぐさま土地の買い占めに乗り出す。

しかし、ポールの双子の兄弟で住人の信頼を一手に集めるカリスマ牧師イーライ(ポール・ダノ)は、ダニエルへの警戒を強めていく・・・。

(2007/アメリカ) ★★★☆

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記事などから伝え漏れてくるダニエル・デイ=ルイスの風評は面白いですよね(笑)。
俳優を引退して靴職人になると聞いた時は驚きましたが、こうしてまたスクリーンに戻ってきてくれて嬉しいです。

また、撮影中は完全に役になりきってしまうそうですが、アカデミー賞で主演男優賞を受賞して、ヘレン・ミレンからオスカー像を受け取った時のお茶目なダニエルを見ると映画の中の役と全く重なりませんね~。
本当にスゴイ人だなぁ。

血のつながりは無いけれど、利用価値があると踏んで孤児H.W.を引き取るダニエル。
そんな息子が爆発事故で聴覚を失ってしまうと、お払い箱にしてしまう。

人間嫌いで、引退後は人との関わりを持たずに生きて行きたいと願っているように、非常で容赦のない性格のダニエル。

けれど、断腸の思いでH.W.を置き去りにした時に見せる顔や、再会した時の顔を見ると、本当に息子のことを可愛がっていたのが伝わってきました。
だからまだ、この時のダニエルの中には人間らしさがあるように感じます。

H.W.に対してのそれは、愛じゃなくて情なのかもしれないけれど。。。

息子が居なくなると、弟が現れて一緒に仕事をするようになるのも面白い展開でした。
弟が居なくなると、今度は息子が戻って来るしね!

人との関係を持つから煩わしさが生まれてしまう。
全ての関係を断ち切って、何者にも煩わされずに自由な状態でありたい。
けれど、側に誰かいて欲しい。

その誰かは当然、自分の所有物でなくてはならないのだ。
だからこそ、息子を側に置いていたような気がします。

その息子が結婚して自分より大切な人が出来た時、ダニエルは突然関係を断ち切ってしまう。
H.W.が自分の側を離れることや、ままならない会話に、我慢がならなかったんだろうなぁ。

そうしてダニエルの側に誰もいなくなった時、彼は怪物になってしまうのだ。

ポール・ダノも好演していましたが、ダニエル・デイ=ルイスの圧倒的な演技に最後は押され気味でした。
でもきっと、今後伸びてくる若手でしょうね。

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