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2008年7月17日 (木)

つぐない

Atonement 償えなかった悔恨。

■あらすじ■

1935年、第二次世界大戦前夜の夏を迎えたイングランド。

政府官僚ジャック・タリスの屋敷では、小説家を夢見る13歳の末娘ブライオニー(シアーシャ・ローナン)が休暇で帰省する兄リーオン(パトリック・ケネディ)とその友人ポール(ベネディクト・カンバーバッチ)を自作の劇で歓待しようと準備に追われていた。

一方、大学卒業後の身の振り方が定まらず鬱屈した日々の姉セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、ある出来事をきっかけに使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)への愛を自覚する。

ところが、ロビーにほのかな想いを抱いていたブライオニーは、些細な行き違いと嫉妬心から姉とロビーの関係を誤解してしまう。

そんな時、タリス家に預けられていた15歳の従姉妹ローラ(ジュノー・テンプル)が敷地内で強姦されるという事件が起きる・・・。

(2007/イギリス) ★★★★☆

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プライドと偏見」の監督&主演女優コンビ。

「プライドと偏見」でのアカデミー賞ノミノートはまだ早いような印象を受けたけど、今作は前作よりも各段に良くなっていました。
それなのに今回は監督賞にはノミノートされず・・・。
まあ、いいか。

13歳の多感な少女ブライオニーが見た事実と、
鬱屈した日々を過ごすセシーリアが直面した現実のギャップ。

同じ出来事でも、ブライオニーには微妙に違って受け取られる。

見たこと感じたことが、全てが正しい訳ではないのだ。

素直になれない大人たちの振るまいに惑わされたブライオニーも可哀相ではあるけれど、
一瞬にして、ほのかな恋心から嫌悪感へと変わってしまう思春期の揺れ動く気持ちが見事に表現されていました。

ネームバリューから見てしまうと、キーラ・ナイトレイ扮するセシーアリアが主役かと思ってしまうけど、
イマジネーションが豊かなブライオニーが主役なんですね。

18歳に成長したブライオニーをロモーラ・ガライが演じていますが、ブライオニーに何があったんだ!?と思うくらいに華の無い表情になっていてビックリしました。

さらに老年のブライオニーをヴァネッサ・レッドグレーヴが貫禄たっぷりに演じていますが、ここで明かされる真実には賛否分かれそうですね。

私は驚きと失望・・・そんな気持ちが広がりました。
やっぱり、2人を思うとやるせなさが勝ってしまって。。。

でも、ストーリーにはぐんぐん引き込まれてしまい面白かったです。

タイプライターの音を使った効果的な音楽も印象に残って、とても良かったです。

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Cinema 2008」カテゴリの記事

コメント

双葉さん、お忙しき中リクエストにお応えいただきありがとうございます。<(_ _)>
旧い女友達も、エンディングについては双葉さんとほぼ同様の感想を述べていました。
抱いた感想がそれぞれ微妙に違っても、評価は皆高いものと信じています。
もう一度大きいスクリーンで見たいなぁsign03

投稿: 店長@風林堂 | 2008年7月18日 (金) 22時40分

>店長@風林堂さん

こんばんは!
コメント&TB、ありがとうございます。

これは良い映画でしたね!
アカデミー賞絡みの作品の中では、この「つぐない」が一番良かったです。

店長さんも述べられてましたが、ロビーが海岸にたどり着いた時に数分間続く長回しの映像は、本当に凄かったです!
映像もとても品があって美しく感じました~!
私も、もう1度見たいです!

投稿: 双葉 | 2008年7月19日 (土) 20時59分

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受信: 2008年7月18日 (金) 22時31分

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