ハプニング
■あらすじ■
フィラデルフィアの高校教師エリオット(マーク・ウォールバーグ)が、アメリカ全土からミツバチの姿が消えた話を授業でしていたある日のこと。
ニューヨークのセントラルパークでは人々が突然時が止まったかのように立ちつくし、中には唐突に自らの命を絶つという事態が発生。
また、とある工事現場では作業員たちが次々とビルの屋上から身投げする不可解な惨事が起きる。
この異常現象はアメリカ全土へ拡がりをみせ、多数の犠牲者を生んでいく。
エリオットは妻のアルマ(ズーイー・デシャネル)を連れて避難するが・・・。
(2008/アメリカ) ★★★
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期待しては裏切られ、それでもついつい足を映画館に向けてしまうのは「シックス・センス」の呪縛でしょうか。
そんなM・ナイト・シャマラン監督の最新作、早速見てきましたー。
強烈だったのは、“何か”のウィルスによって人々が自死して行くシーン。
ヘアピンだったり、銃だったり、飛び降りだったり、首吊りだったり・・・。
「自死」ってところがポイントですよね。
例えば「28日後...」なんかでは、ウィルスによって暴力化してしまいゾンビみたいになって、咬まれると「感染」。
人が人を襲う。
襲い掛かってくる恐怖って言うのがあったけど、この映画では全く違って見えざる“何か”と対峙する。
見えない“何か”。
得体の知れない、理由の分からない恐怖。
人々は普段、習慣や法律、道徳観念に基づいて日常生活を送っているけど、それが通用しない世界に放り込まれると途端にパニックを起こしてしまう。
そんな非日常世界に結構、引き込まれてしまいました。
ジェームズ・ニュートン・ハワードの不気味な音楽も、終始映画を盛り上げていて良かった!
でも、それじゃあ話にならないと思ったのか、早い段階で植物の異変について言及され、植物が作り出した毒素が原因ではないかと提示されます。
人数によって攻撃目標が変わるなんて器用すぎる気がしますが、どうやら“そういうこと”らしいのです。
個人的には中途半端な説明ならいなかったなーって思います。
あんまり理論的な説明を加えると、辻褄が合わなくなって破綻しそうな感じなので。
絶望的な中でも妻を思うエリオットの姿勢に愛情も感じましたが、いかんせん妻アルマのキャラクターが不可解でした。
なんで、あそこまで悪く言われなきゃいけないのでしょう。
と言うか、そんな不貞の妻とする必要があったのかな?
結婚式で泣いていたのは、ただのマリッジブルーかもしれないし、
実際には不倫はしてないみたいだし。
嘘を付いていたのは、後ろめたかったからだろうけどさ。
ちなみに、このティラミス相手がいつもカメオ?出演しているシャマラン監督です。
前作「レディ・イン・ザ・ウォーター」でのブーイングがすごかったからか、今回は声のみの出演でした(笑)。
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コメント
双葉さんこんにちは!
DVD鑑賞しましたよ、出だしも謎めいていて自殺の描写も強烈で
楽しめたんだけど、中盤あたりで謎を判明させちゃったのは
私も早いと思いました。
こういう作品って謎が謎のママだから面白いのにね、奥さんの
演出もあれでは最後の二人の会話に説得力が無くてなんか薄っぺらでしたね
投稿: せつら | 2009年1月12日 (月) 09時38分
>せつらさん
こんばんは!
コメントありがとうございます(^-^)
自殺のシーンはどれも強烈でしたね!
自ら進んで、あんな死に方を・・・。
何に突き動かされてなのか、
理解不能の行動が恐怖を生んでいるのに、
その謎をあっさり判明させてしまったのは残念でしたよね。
後半は単なる逃亡劇になってしまったし。。。
奥さんに対する演出は酷かったですね!
私もズーイー・デシャネルは可愛らしくて好きな女優さんなのですが、
彼女の魅力がちっとも出てなくて残念でした。。。
投稿: 双葉 | 2009年1月12日 (月) 20時49分