2005年12月28日 (水)

ディック&ジェーン 復讐は最高!

Fun_with_dick_and_jane 今年の映画納めはこの作品!

見るつもりはなかったのに、「エターナル★サンシャイン」以来、ジム・キャリーが気になって仕方がない私なのでした・・・。 
恋ですか?

■あらすじ■

ディック(ジム・キャリー)は念願の部長に昇進! 
妻のジェーン(ティア・レオーニ)は仕事をやめて、主婦業に専念することにする。

しかし、喜びもつかの間、会社は倒産してしまい・・・。   

(2005/アメリカ) ★★★

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ジム、楽しそう・・・(笑)。
やっぱり、コメディを演じている時のジム・キャリーは、いきいきしてますねぇ~!

完全にスルーしてしまったところもあったけど、随所で笑わせてもらいました! 

昇進辞令を貰いに乗るエレベーターの中で歌いだすシーンと、目覚めたジェーンのパジャマに付いた手形 (ばっちり、胸の上!)のシーンが特に好きです。

しかし、復讐に転じるまでが、思いのほか長かったですね・・・。 
それまでの紆余曲折が凄すぎです(笑)。

隠蔽で起訴されるより、まずは芝生泥棒で捕まっちゃう気がするんだけど(笑)。

思い余って強盗を決意するディック・・・しかし、強盗には向かない人間なのだ。
いい人過ぎるディック・・・。 

ところが、相棒にジェーンが加わると、スムーズに初強盗に成功。 
女の方が、万事と言う時に逞しさを発揮するのでしょうか~(笑)。

でもさ、散々、強盗を働いて取り戻した幸せって・・・? 
なんか、間違っているよ、君たち!

社長(アレック・ボールドウィン)への復讐を個人ではなく、社員の為にしたことでディックとジェーンの印象を良くしてるけど、なんだかな。 

・・・あまり、深く考えちゃイカンですね。

ジムも、寄る年には勝てない・・・顔に目立ち始めた しわの数に、なんだか切なくなってしまいました。 

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2005年12月21日 (水)

ロード・オブ・ウォー 史上最強の武器商人と呼ばれた男

Lord_of_war “誰”の為の〈必要悪〉?

身近に“銃”の存在は無いと思いながらも、いつ、どこで、銃撃事件が起こってもおかしくないような世の中。
武器の数は、このまま増え続けるの? 

武器商人の実態を描いた骨太・社会派映画。

■あらすじ■

ユーリー・オルロフ(ニコラス・ケイジ)は幼少期に崩壊以前のソビエト連邦ウクライナからアメリカに移住。
儲からない家業のレストランを見限り 武器売買を始め、渋る 弟のヴィタリー(ジャレッド・レト)を説得し、事業を拡大。 

次第に商才を現すユーリーに、インターポール(国際刑事警察機構)のジャック・バレンタイン(イーサン・ホーク)の粘り強い捜査が待ち受ける。 

(2005/アメリカ) ★★★★

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この映画にアメリカ資本は入ってないらしい・・・。
やっぱりと言うか、なんと言うか。

実の黒幕は「アメリカ合衆国」です、と言っているようなものだものね。

武器売買の仕組みを100%理解できたかどうかは疑わしいですが、知らないことだらけでした。

そもそもの販売商品の武器は、製造から始めるのではなく横流し!

そんな武器売買の攻防もみどころでしたが、“死の商人”と言われるまでになったユーリー・オルロフの人間像も興味深かったです。 

感情を殺すこと。 
たとえ目の前で起きても、殺戮事件には関わらない。 
自分とは関係ないのだ。

そんなユーリーに比べてヴィタリーは“人間的”過ぎたのでしょう。 

弱い心を“麻薬”で隠し、どんどんダメになっていく姿をみて、ユーリーが引き込まなかったら・・・と思わずにいられませんでしたが、それゆえユーリーの冷徹さが引き立ってました。

ニコラスも、さすがの演技力でユーリーを演じてます。
妻エヴァ(ブリジット・モイナハン)の良き夫としての家庭人と、裏の顔。 

スーツケースを5個用意したり、船名変更はお手の物・・・。
実際に武器商人から取材をしたエピソードがいくつも使われているそうです。

ユーリーの商売敵シメオン・ワイズを演じているのはイアン・ホルム
インパクトの強さではバプティスト将軍がピカイチ。

イーサンはだんだん、しょぼくれてきているのが気にかかります・・・。 
額にしわが・・・。 いや、スクリーンで見ることが出来ただけでもいいです。 

オープニングの弾薬の製造から輸送までの映像や、飛行機が一日かけて解体される様は圧巻でした。

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2005年12月20日 (火)

綴り字のシーズン

Bee_season 文字の力ってすごい。 

文字を重ねて単語になり、文章になり、やがて心を揺さぶる物語になる。

文字を並べただけのものに、どこからそんな力が出てくるのでしょう?

言葉だけじゃ足りない。
きっと、何か目には見えない力が加わっているのでしょう。

■あらすじ■

大学教授のソール(リチャード・ギア)は優秀なアーロン(マックス・ミンゲラ)を溺愛し、娘のイライザ(フローラ・クロス)には関心がない。

そんなイライザに“正確な綴りを当てる才能”があることを知ったソールは、イライザの才能に夢中になり「スペリング・コンテスト」の全米大会を目指すが、やがて家族の関係がほころび始めてゆく。

(2005/アメリカ) ★★★

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一見しただけでは判らない、家族の裏側・・・。

リチャード・ギアの温和な顔が活かされていた気がします。 
いつもニコニコ、優しいファミリーパパのようで、実は利己的。 

イライザの才能を伸ばさんが為、自分の為、エスカレートしてゆく教育レッスンが心に痛いです。 
子供を実験に使うようなことはやめて欲しいと願うばかりでしたが…。

イライザの才能を知り、次第に不審な行動をとり始める母親ミリアムにジュリエット・ビノシュを配役したのも良かったと思います。 

子供の頃に両親を亡くしたトラウマを抱えて、と言うのは分かるものの あまりに不審すぎる行動・・・。 
何をしているのか、何がしたいのか、じれったいほど分からなかったですが、“ジュリエット・ビノシュだから”で納得しちゃいます(笑)。

そして、ようやく明かされたミリアムの秘密に悲しい気持ちになってしまいました。

“万華鏡”が効果的でしたが、時々フラッシュバックする時の“ラブシーン”はいらなかったような・・・。
このシーンを見せられて、ますますミリアムの意図が分からず混乱してしまったので(混乱も意図してのことだったのかしら?)。

重要なのはラブシーンではなく、そこでつぶやかれるソールからの“愛の囁き(?)”です。
いや、でも、だからこそラブシーンが重要なのか?

たわいない言葉で心の隙間を埋めてしまったミリアムの脆さ。
妻の脆さに気付けずに、薄っぺらな言葉を並べてばかりいるソール。

この家族はソールの言葉ありきで成り立っている。 
誰が悪いとかではないけど、やっぱりお父さんであるソールの言葉の影響力を感じました・・・。

父親の言葉の呪縛から逃れようと、自分のアイデンティティを探すアーロンに廻ってくるチャーリー(ケイト・ボスワース)との出会いは、都合が良すぎる感じもしましたが(お決まりのボーイ・ミーツ・ガール)、まあ、いいか。 

しかし、意味も判らない言葉のスペルをすらすら言ってしまうなんて、すごいことですよね。

そのスペルが正確かどうかなんて、さっぱり判らなかったけど、今や国際語となった「オリガミ」だけは判りました(笑)。 

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2005年12月19日 (月)

キング・コング

King_kong ピーター・ジャクソン監督が贈る、美女と野獣。

美女とコングのお話だと思っていたら、かなりのアドベンチャー作品でした。
迷い込んだ先はジュラシックパークですか・・・?

■あらすじ■

映画監督カール・デナム(ジャック・ブラック)は地図に載っていない島(髑髏島)を記した地図を手に入れ、未開拓の文明をフィルムに収めようと一計を案じる。

急遽、主演女優に抜擢された失業中のアン・ダロウ(ナオミ・ワッツ)、脚本家ジャック・ドリスコル(エイドリアン・ブロディ)、曲者ぞろいの船員を乗せ出航するが、辿り着いた島で一行が目にしたものは・・・。

(2005/アメリカ) ★★★★

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トレ・コーング!!

白目をむいてトランス状態の原住民は かなりの恐怖でした・・・。 
意思の疎通が図れないんだもん。

そして、巨大昆虫もカンベンです! 

でか過ぎて気持ち悪いのに、これでもかっ!これでもかっっ!と言うくらいに、画面いっぱい・・・。
うぎゃっ!!

ここが死に場所になった人は可哀そうだよね。 虫に食われて死ぬのは嫌ですぅ。 

そんなわけでコングのつぶらな瞳は幾分、私を安心させました(笑)。

コングとアンの出会い(って言っても、アンは生贄なんだけど)。
最初は完全にコングのおもちゃにされているアンですが、よく骨折しなかったな、と思うほどに振り回され、摑まれ、はたかれる。 

美女は骨も丈夫なんです。

孤独なコングの慰めものでしかなかったもの、単に自分の所有物としか見ていなかったものへの親愛が生まれ、アンもそんなコングの心に寄り添う。

そこに至るまでの恐竜との格闘はかなり長かったですが、谷間に落ちて、宙ぶらりんになっても捕食行動を忘れない恐竜が可笑しかったです。 

そして舞台はニューヨークへ。

見世物にされたコングは、再会したアンを連れてエンパイア・ステート・ビルを登る。 

2人で見る、故郷と同じ美しい夕焼け・・・。
優しい獣と心の通い合う瞬間・・・。 

思いがけず、このシーンでは感動してしまいました。

しかし、その後の展開は・・・。 

民間人もいるのにお構いナシの攻撃開始。
いかにもアメリカらしい行動に、リメイクとは言えどうにかならなかったのかなって思ったのですが、あえてそう描いたのかもしれないと思えてきました。 

アメリカに害をなすものは全て、徹底的に排除する。 
容赦がありません。

意外といい人だった船長(トーマス・クレッチマン)や船員へイズ(イヴァン・パーク)とジミー(ジェイミー・ベル)の師弟のような関係も良かったですが、一番印象に残る演技をしてたのは、コング(アンディ・サーキス)だったと思います。

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2005年12月16日 (金)

SAYURI

Memoirs_of_a_geisha ニホン、フジヤマ、ゲイシャー!

アメリカの日本イメージ? はたまた、ニホン女性に対する憧れ? 

否、結局は〈男〉の夢・・・。

■あらすじ■

昭和のはじめ。 
貧しい漁村に生まれた千代(大後寿々花)は、姉の佐津と共に置屋に売られるが、「新田」のおかあさん(桃井かおり)に引き取られたのは千代だけ。 
姉妹は引き離されてしまう。

絶望の中で千代を救ったのは、名も知らぬ「会長さん」(渡辺謙)。

もう一度「会長さん」に会うことを励みに 芸者を目指す千代に転機がめぐり、 
気立ての良い豆葉(ミシェル・ヨー)の妹分となり、千代は芸者・さゆり(チャン・ツィイー)としてデビューすることになる。

(2005/アメリカ) ★★

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表面的には美しく作ってますよね。
着物や日本庭園は、あでやかでした。

内容は和洋折衷? 
言葉は“英語”に時々“ニホンゴ”が混ざるし、不思議な おかしみを醸し出してます~。 

千代を敵対視する“初桃”(コン・リー)のいじめっぷりが良かったです。 
普通、嫌な役はやりたくないものだと思うけど、コン・リーは潔く演じていてスゴイなって思いました!

桃井かおりの“おかあさん”役も好きです(笑)。
雰囲気あって、日本の女優がハリウッドにどのように映ったのか、気になるところ!

そもそも、日本が舞台の映画だもの。 
日本人キャストが出ているだけで、嬉しいです。 

工藤夕貴も“おカボ=パンプキン”役で頑張ってました! 
欲を言えば、もっと主役級に日本人が出て欲しかった! 
折角、男性陣に渡辺謙や役所広司がそろっていたのにね。 
今はこれが実力なのでしょうか~。

千代の子供時代を演じた大後寿々花ちゃんは可愛かった~! 
出来たらあのまま、子供時代をずっと見ていたかった!(笑) 

チャン・ツィイーは好きな女優さんなのですが、大人になってからは多少、興味をなくしてしまいました・・・。(女のバトルは見応えあるけど・笑)

「会長さん」に心惹かれて・・・って言うのが、解せない。

私だったら芸者になれば、キレイな着物が着られてー、美味しいものが毎日食べれてー、身の回りのこともやってもらえてー、楽チン楽チン♪みたいな(笑)。

色気より、食い気。 ・・・。

そのあたりと、ラストの展開に男性側の「都合の良さ」を感じてしまいました。

そもそも、想いが通じたところで「日陰」の身だしなぁ~。
「芸者」の厳しさを描くのであれば、悲恋でも良かったものね。

ってことで、やっぱり、これはファンタジーなのでしょう。

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2005年12月 9日 (金)

Mr.&Mrs. スミス

Mr_and_mrs_smith スミス夫妻式、倦怠期の乗り切り方。

Step1:秘密の暴露。
Step2:気が済むまで銃を撃ち合う。

■あらすじ■

ジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)は結婚6年目にして、倦怠期気味・・・。

実は2人は、相手の正体を知らないが、対立する組織に所属するスゴ腕の殺し屋同士!
ある事件をキッカケに相手の正体を知ってしまい、互いに殺しあうハメに・・・。 

(2005/アメリカ) ★★★

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多少の強引な話の展開には目をつむろう。

だって、設定からしてありえないし(笑)。
殺し屋夫婦って・・・。 
だんながブラピで、奥さんがアンジーって・・・って、そこは「あり」なのか!

と、まあ、ゴシップネタは そのくらいにして、映画の感想を・・・。

個人的に好きだったのは、お互いの正体を知った後の「夕食シーン」。 

晩餐会みたいにおしゃれな夕食が豪華です。 
ジェーンのドレスもセクシー♪ だけど、ハラハラ。 お互いの腹を探り合う・・・。

そこからの銃撃戦もすさまじかったです。 
この映画のハイライトかと思います。

そして、「結婚5年目」・・・何故か、いつも間違えてしまうジョンを、静かに力強く訂正しなおすジェーンが可愛かったです。

ジョンには空白の1年でもあるのでしょうか?(笑)

ラストもすごいことになってましたけど、どんなオチ(終わり)になるのか心配しました。 
絶対絶命すぎて。 
今でもよく、分かってない(笑)。

見ている時は、2人はボニーとクライドになるのかな~とか思ってましたが、大金がかかっているし、人気者を殺しちゃまずいんだろうなぁ~と、ハリウッドの掟を見た気がします。

続編も作れそうだしね!

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2005年12月 5日 (月)

ラヴェンダーの咲く庭で

Ladies_in_lavender 手の届かないもの。

そんなものを前にする「どうしようもなさ」に、いつも心揺さぶられてしまいます。

■あらすじ■

1936年、イギリスのコーンウォールの村。 
海を望む家で老姉妹、ジャネット(マギー・スミス)とアーシュラ(ジュディ・デンチ)は、慎ましく、穏やかに暮らしている。

嵐の翌朝、浜辺に打ち上げられた若者を発見し、姉妹は自宅で手厚く看護する。
若者の名前はアンドレア(ダニエル・ブリュール)、ポーランド人で ヴァイオリンの才能があることが判明する。

(2004/イギリス) ★★★★☆

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私が年老いたら、この映画の中で暮らしたい。 

姉妹と共に散歩を楽しみ、時には家政婦のドーカスにどやされ、硬いビスケットとお茶を頂くのだ。(笑)

激動の時代に突入するのに、のん気にそんなことを思ってしまったのは、姉妹の仲の良さゆえかな。 
2人のやり取りに、是非、加わりたくなってしまったの。

変わらない毎日。 
日々をやり過ごすことに慣れた、年月。 

そんな中に訪れた〈異邦人〉。

その人は、誰でも良かったんだと思う。 
例えば、おじいさんでも。 
姉妹に変化をもたらし、やがては過ぎ行くのだ。

しかし映画に登場するのは、若く、才能を持ったアンドレア。 

姉妹には長らく無縁だった刺激的な存在。 
とくに長年、王子様を待ち続けていたアーシュラには・・・。

若さへの羨望、才能への憧れ。 
波打つ鼓動は、異性へのときめきに変わる。

想いを寄せるアーシュラの可憐な表情ときたら、乙女そのものです。 
手の届かないものだと、儚い夢なのだと、分かっていても想いはなお募る・・・。

夢の中に、年頃の娘時代の自分を登場させてたのが、妙にリアルで生々しかったです。 
しかし、それこそが「もし、私が若ければ・・・」と口には出せないアーシュラの望み。 

夢から覚め、現実の自分に打ちのめされる。 
取り戻せない。 戻れない。

そしてまた、もう一人の〈異邦人〉が現れる。

若く、美しい画家のオルガ(ナターシャ・マケルホーン)。 
老姉妹は彼女を〈敵〉とみなす。 

自分たちにはない“若さ”を振りまき、いずれはアンドレアを奪うのではないかと危惧しているのだ。

このオルガの描き方がなかなか上手い! 

ことごとく“邪魔者”として登場するから、自然と警戒心が湧く。 
決してオルガは悪い人ではないのに、見ているうちは老姉妹の味方になってしまいます。

しかし、お兄さんからの電報→パブ→翌日の経緯からも、かなりの強引さ。 
パブで打ち明けなかったことからも、確信犯です。 

そんなオルガに恋焦がれて心を持て余している人が、もう一人。

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2005年12月 2日 (金)

ヴェラ・ドレイク

Vera_drake マイク・リー監督からの問題。

Q.「男」と「女」の最大の違いは?

A.男は子供を産めません。

■あらすじ■

1950年、イギリス。 
ヴェラ・ドレイク(イメルダ・スタウントン)は家政婦をしながら、愛する夫、息子と娘に囲まれて、つつましく生活していた。

病気で働けない近隣の人を訪ねては、笑顔を絶やさず甲斐甲斐しく世話をするヴェラ。 

そんな彼女には、誰にも言えない「秘密」があった。

(2004/フランス・イギリス・ニュージーランド) ★★★☆

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ヴェラの「秘密」とは、「堕胎」処置のこと。 
望まない妊娠をした女性たちを、密かに“助けて”いるのだ。

しかし当時、「堕胎」は重大な犯罪だった・・・。 

ほんの50年ほど前、と言う事実が重い。 

妊娠した女だけが悪いのか? 責められるのは、何故、女だけなのか。

映画は「告発」も「啓蒙」もせずに、淡々と「事実」だけを描写する。

見終えても、モヤモヤが残ってる。 
答えは出ずに、頭の中はグルグル・・・。

ただ、「堕胎」については、すごく考えさせられた。

倫理的な問題から、「堕胎」を認めないっていうのも判るけれど・・・。 

ちなみに、ローマ教皇は「人が猿から進化した」ことを認めても、「堕胎」を認めていない。  
そして世界には、思春期になった女の子の性器を切り取る馬鹿げた風習が、今なおあるのだ!

好きで子供を堕ろすわけじゃないもの。 

1人で妊娠できるわけじゃないもの。

「白」か「黒」か、そんなことを決めるより大切なのは、問題意識を持つことなのかな。 
「堕胎」に限らず、言えることだけど。

ダイヤのごとき、優しいハートの持ち主ヴェラ。

彼女の優しさはどこから来たのでしょう? 

優しい気持ちは、優しくされないと育たない。 

意地悪な気持ちは、意地悪をされないと育たない。

なんて聞いたことがありますが、ヴェラと母親の関係を見ても、何が彼女を突き動かしているのか不思議でした。

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2005年11月30日 (水)

ポビーとディンガン

Pobby_and_dingan “目に見えないお友達”・・・

私は“現実的な子供”だったので(笑)、そのようなお友達はいなかったけれど、なんだか羨ましいですね!

欧米では5,6歳までは 割りと “イマジナリー・フレンド” と言って、ポピュラーに容認されているようです。

■あらすじ■

オーストラリアのクーパー・ペディに住む11歳のアシュモル(クリスチャン・ベイヤース)の悩みの種は、“ポビー”と“ディンガン”。

9歳の妹・ケリーアン(サファイヤ・ボイス)にしか見えないお友達。

ある日、ケリーアンは 「ポビーとディンガンがいなくなった!」 と騒ぎ出し、その日以来、体調を崩していく。

(2005/イギリス・オーストラリア) ★★★★

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アシュモルの住む町・クーパー・ペディは、宝石オパールの採掘地。 
オパールを掘り当てて一旗 揚げようと夢見る野心家の集まる町。

アシュモルの父親レックス(ヴィンス・コロシモ)も、そんな一人。

オパールの複雑なキラメキ。 

採掘場の突き抜ける青空と、小山に盛られた白い瓦礫。

舞台になる町・クーパー・ペディは不思議な町です。 

一面に広がる、砂漠の砂のように盛り上がった瓦礫の山々は、オパールを夢見た、夢の形跡。 

そして、オパールを求め、採掘は続く・・・。

埋まっているかもしれない不確かなものを求める町の人々。

他人には見えない確かな友達を持つケリーアン。

「ない」けどある。 「ある」けどない。 

なんだかややこしいけれど、実はシンプル。 
信じれば存在する。

「ない」ものを信じ、妹のため奮闘するアシュモル。

子供の無邪気さからとは言え、些細なことで深刻な事態に発展し、孤立化する家族の絆をつなぐアシュモル。 

アシュモルの姿が健気で、心打たれました。

それまでの不協和音を払拭すような、家族4人のラストシーンに光がさして、じんわり心に染み込みます。

原題も 「Pobby And Dingan」 だろうと思っていたのですが、「Opal Dream」だそうです。 

1度も姿を見せないポビーとディンガンだけど、映画の中での存在感は、かなりのもの。

「ポビーとディンガン」という題名の方が好きだけど、「オパール ドリーム」も素敵な題名ですね。

実は原作には、オパールが見せた夢の続きがあるそうです。 映画の“その後”を知って、ちょっと衝撃を受けた。。。

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2005年11月29日 (火)

ハリー・ポッターと炎のゴブレット

Harry_potter_and_the_goblet_of_fire ドビーが登場しなかったのは、「ロード・オブ・ザ・リング」のゴラムに比べて、人気薄だからでしょうか・・・。

なんて、のたまってみましたが、実際のところ「ドビー」は人気あるのか、ないのか良く判りませんね(笑)。 

今回、「ドビー、しいては“屋敷しもべ妖精”」のシークエンスは、ばっさりカット! 
脚本の長さに関係しているのでしょう。 
全部を映像化したら、それこそ「前編」「後編」の2部作になっちゃうものね。

■あらすじ■ 

クィディッチ・ワールドカップが開催され 興奮冷めやらぬ その夜、デス・イーター(死食い人)によって「闇の印」が不気味に夜空に浮かび上がる。

不穏な空気の中、新学期を迎えるが、数百年ぶりに“三大魔法学校対抗試合”が開催される。

“ボーバトン校”代表は、フラー・デラクール。

“ダームストラング校”代表は、ビクトール・クラム。

“ホグワーツ校”代表は、セドリック・ディゴリー。

そして、年齢制限のため参加資格のないはずのハリー(ダニエル・ラドクリフ)が、4人目の選手として選ばれてしまう。

(2005/アメリカ) ★★★☆

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それにしても、ロン(ルパート・グリント)は置いておくとして(笑)、ハリーのロン毛はあんまり似合ってないと思うよ。
ハーマイオニー(エマ・ワトソン)からも、言ってやって!(笑)

今までの「ハリー・ポッター」がハリーの成長を描いているとしたら、今回は「イベントムービー」でやや物足りなさも・・・。 

“三大魔法学校対抗試合”という、「イベント」。

“ヴォルデモート(闇の帝王)復活”という、「イベント」。

ハリー自身の成長は、あんまり見られないかな。
だって、試合のヒントを貰ってばかりいるんだもん。

とは言っても、何も無い訳ではなくて、やってくるのは避けては通れない思春期! 
ハリーの「初恋」。

お相手、チョウ・チャンはイメージと違い「お姉さま」なカンジでした。 

ハリーってば、近くにかわい子ちゃん(死語)がいるのにね~ぇ。 
ハリーとロン、そしてハーマイオニー。 
これから、3人はどんな風に関係が変わっていくのでしょうね。 

3人の“恋のもつれ”を見てみたいと思っているのは私だけ?
密かに期待してるんですが・・・。

原作の情報量をさばくため、スネイプ先生(アラン・リックマン)の秘密とか、あっさり片付けられちゃって物足りなさも 有りました。
結構、大事なとこだと思っていたのに。

しかし、脇目も振らずに ひたすら「ハリー」に焦点を絞っていたので、「映画」としては見やすかったです。 

心配なのは、シリーズで通して見た時に、次の「不死鳥の騎士団」にちゃんとつながるのかな?ってこと。
ま、そこはちゃんと押さえてあるのでしょうけど。

新たに登場したキャラクターでは、リータ・スキータ(ミランダ・リチャードソン)がハマってました~! 
原作では、憎たらしくて嫌いなんですが、映画版は許せる(笑)。
コミカルで可愛らしい人ですね。 
語尾の「ザンス」も許せるくらいに。

毎度、お騒がせな“闇の魔術に対する防衛術”の新教授 マッド・アイ・ムーディ(ブレンダン・グリーソン)は、“魔法の眼”にガックリ↓きました。

右眼と左眼のバランスが悪いし、明らかにニセモノっぽいおもちゃのような“眼”だった。
もう少し本物っぽい眼球にして欲しかったです。

ダンスパーティーのシーンでは、イギリス監督らしい正統派な舞踏会を感じました。

そして最大の目玉シーン。
ヴォルデモート卿(レイフ・ファインズ)の御姿! 
ご覧になった方はどうでした?

私は“鼻”が気になって仕方がなかった! 
“ヘビ”なのは分かるけど、“バケモノ”っぽい・・・。

折角のレイフの美顔を台無しにしちゃうなんてもったいないなぁ。 

レイフ・ファインズの瞳って、ちょっと悲しげで好きなので、瞳だけでも いじられなくて良かったです! 
次回作までには、ヴォルデモート卿の姿がマシになっていることを祈ろう。

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