リトル・ミス・サンシャイン
いびつだって、負け犬だって、
大事なのは、ちゃんと“つながってる”って事だよね。
■あらすじ■
アリゾナ州郊外に住むフーヴァー家は、ちょっぴりエキセントリック。
家長のリチャード(グレッグ・キニア)は“負け犬を拒否する”がモットーの成功論提唱者で、
そんな父親に息子ドウェーン(ポール・ダノ)は反発し、ニーチェに倣って沈黙を続けている。
9歳の娘オリーヴ(アビゲイル・ブレスリン)は典型的な幼児体型をしているけれど、ミスコン優勝を夢見て研究に余念が無く、
老人ホームから追い出されたグランパ(アラン・アーキン)は、口が悪くて言いたい放題。
さらには そこへ、ゲイの伯父フランク(スティーヴ・カレル)が自殺未遂を起こしてやって来る。
母親シェリル(トニ・コレット)は、バラバラの家族をまとめようと孤軍奮闘しているが…。
そんな折、オリーヴに美少女コンテスト出場のチャンスが訪れる!
旅費節約のため、黄色いオンボロ・ミニバスに家族全員で乗り込み、開催地のカリフォルニア目指して出発するが・・・。
(2006/アメリカ) ★★★★
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くせ者ぞろいのフーヴァー家。
変わり者だけど、愛すべき変人たちでした(笑)。
家長のリチャードは厭味ったらしく、すぐに難癖をつけるい嫌な奴なんだけど、変わりようがすごくいい!
お父さんが娘のダンスを応援する姿に嬉しくなりました。
すぐに、いい人にはなれないけど、本質的には善良なんだろうなぁっていうのが伝わってくる。
沈黙の誓いを続けるドウェーンや、失恋して自殺未遂したフランク伯父さん。
みんな皆、何かを抱えて生きている。
上を目指して。
成功したくて。
誰かに認めてほしくて。
そんな中、強烈な個性を放っていたグランパ。
くせ者ぞろいの家族の中では、わがままじいさんってキャラクターでしたが、
フツーの家族だったらワイルド過ぎて浮いていそう!
だけど、フーヴァー家では当たり前に、その存在が受け入れられてて、空気に馴染んでました。
このワイルド・グランパが、結構いいセリフを言うんだよね。
「本当の負け犬とは、負けることを怖がって挑戦すらしない者のことだ」
思わず、うんうん、と頷いちゃった♪
一難去って、また一難。。。
6人を乗せたミニバスに次々降りかかる難題を、家族の力を合わせて乗り越えてゆく。
協力し合うこと。
譲り合うこと。
解かり合うこと。
バラバラだった6人は、“家族”として団結してゆく。
コンテストでのオリーヴのダンス・シーンが、この映画のハイライトだけど、
可笑しくて嬉しくて、笑いながら泣いて観てました。゜(゚´▽`゚)゜。。
心の中で、フーヴァー家のみんなと、頑張って踊っているオリーヴを応援せずにはいられないよね!!
登場するどのキャラクターも、熱演の“熱”を感じさせない好演ぶりで素敵!!
こんなに個性的なメンツが揃うと、それぞれが自己主張を始めそうだけど、そんなことも無くて、
狭いミニバスの中、窮屈そうに映る6人の姿を繰り返し見ていると、本当の家族のようでした。
黄色いオンボロ・ミニバスも可愛いかった♪
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