2008年8月 3日 (日)

ダークナイト

Dark_knight 光あるところに闇は訪れる。

■あらすじ■

ゴッサム・シティでは、バットマン(クリスチャン・ベイル)とゴードン警部補(ゲイリー・オールドマン)が手を組み、日々の犯罪に立ち向かっていた。
だが、口が裂け、白塗りの顔をした正体不明の男“ジョーカー(ヒース・レジャー)”が闇の世界で頭角を現わし、バットマンを嘲笑うかのごとく次々と凶悪事件を引き起こしていく。

そんな中、新しく赴任した地方検事のハーベイ・デント(アーロン・エッカート)は正義感に燃え、バットマンとも協力して犯罪の一掃を強力に進めていくが・・・。

(2008/アメリカ) ★★★★☆

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不安を煽る不気味な音楽から始まり、偽物バットマンや前作「バットマン ビギンズ」で登場したスケアクロウ(キリアン・マーフィー)の再登場で、心は一気にゴッサム・シティへ飛びました!

その後に続く銀行強盗のシーンも、予断のならない場面の連続で緊張感が続きます。

いやはや、このオープニングでのジョーカーの登場はかなり強烈。
無慈悲で殺人をなんとも思わない冷酷無比な犯罪者。

ジョーカーが登場する時には必ずオープニングで流れた、あの不気味でノイジーな音楽が流れます。
まるでジョーズの音楽みたいに、来るぞ来るぞ!って感じでした。

そしてジョーカーは矢継ぎ早にゲームを仕掛けてくるので、ストーリーは中だるみすることなく展開していく。。。

ブルース・ウェインという表の顔と、バットマンという裏の顔。
そんな彼に仕えるアルフレッド(マイケル・ケイン)と、彼を支えるフォックス(モーガン・フリーマン)。
バットマンに協力するゴードン警部補とバットマンを支持するハーベイ・デント検事。
ブルースとデント、2人の間で揺れる レイチェル(マギー・ギレンホール)。

人間関係は見ているうちに分かるけど、前作「バットマン ビギンズ」を見ておいた方が良いかも。

それにしても、ヒロインであるはずのレイチェルの扱いが・・・。
まさか、あんなことになるなんて思っても見なかったからビックリしました。
それに、あの手紙・・・。
ヒロインはヒーローの側に・・・って言うのがお約束のはずなのに!って思ったのですが、レイチェルってそもそも映画版のオリジナルキャラなんですね。
そうか、原作コミックスには出てこないのか・・・。
それで、あの仕打ちに納得(笑)。

でも、アルフレッドの機転で手紙は無かったことになってしまいます。
何のための手紙なのか分からなくなるけど、
アルフレッド、グッジョブ(ゝc_,・o)b

2008年1月22日に28歳の若さでこの世を去ったヒース・レジャーの話題は避けて通れないかもしれません。
本当にジョーカー役を怪演していて、若くして亡くなってしまったことか悔やまれます。

ヒースのもそもそ喋る話し方って、あんまり好きじゃなかったのですが、この映画の中でのヒース(=ジョーカー)はそんなクセをおくびにも出さずにイチからジョーカー役を作り上げていました。

そしてもう一人、重要人物として登場するのがアーロン・エッカートが演じるハーベイ・デント検事。
理想に燃える熱血検事であり、レイチェルの現恋人。

クールに眺めていたブルース(バットマン)も、彼にゴッサム・シティの未来を託そうと考え始める。
しかし、彼だって人間。
いつ何時だって高潔のままではいられない。
ジョーカーはそんな隙さえもついてくる。

まさに、ジョーカーは切り札をいつだって隠し持っているんですよね。

ところで、意外に思ったのが、ゴッサム・シティ市民のバットマンに対する感情です。
あんなにゴッサムシティに尽くして活躍していても、無法者の自警市民としか思われていないなんて。。。
やはり黒づくめの不気味なコスチュームは、犯罪者だけでなく市民にも恐怖心を植え付けているんでしょうか。

でも、空を滑空するシーンは格好良かったです!
病院の爆破のシーンも圧倒されました。

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2008年8月 2日 (土)

奇跡のシンフォニー

August_rush これぞ神童。

■あらすじ■

生まれつき類い希な音感を持つ11歳の少年エヴァン(フレディ・ハイモア)は、いつか両親が迎えに来ると信じてニューヨークの養護施設で暮らしている。

両親への思いを募らせるエヴァンは、ある時ふとしたことから施設を抜け出し、マンハッタンに辿り着く。
そこで、ウィザード(ロビン・ウィリアムズ)と呼ばれる元ストリート・ミュージシャンにギターの才能を見出され、両親探しのきっかけを掴む・・・。

一方、エヴァンの実の親であるライラ(ケリー・ラッセル)とルイス(ジョナサン・リース・マイヤーズ)は息子が生きていることをまだ知らずにいた・・・。

(2007/アメリカ) ★★★★

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あまりの奇跡っぷりがハンパないのですが、神様を味方につけたような強運の持ち主っていると思うのです。
そして、そんな少年がいるとしたら、フレディ君のような天使の笑顔を持つ少年であって欲しいではないですか!

という訳で、主人公に都合のいい展開が幾度も繰り返され、心の中で「おいおい」っとツッコミながらも、フレディ君の純粋無垢な笑顔で全て許してしまいました(笑)。

そもそも演じているフレディ君のこれまでの出演作も奇跡のラインナップに近いですよね!
いまのところ、足を踏み外している感じもしないし、このまま順調に多くの人から愛される役者に成長して欲しいものです。

さて。
この映画の見所は、まさにフレディ君の神童っぷりなのですが、一度も触れたことの無い楽器でも、音楽に身をゆだねて感情の赴くまま楽しげに演奏してしまう程の神童っぷりです!
いやはや、参りました!

音楽の力を信じ、音に導かれて真実に近づく。

フレディ君がメインのストーリーだけど、サブストーリーに両親の話を展開させているのも、家族愛が高まって良かったです。

ジョナサンが歌うシーンは、「ベルベット・ゴールドマイン」を思い出して思わずニヤリとしてしまいました。
やっぱり、シンガーの役は似合うなぁ。。。

ケリー・ラッセルも美しくて聡明な雰囲気がステキでした。

誤解やすれ違い、運命のいたずらで離れ離れでいても、家族だから見えない糸で特別につながっている。
何故に、この家族にだけこんな奇跡が重なって、再会を果たせるのか。
その特別待遇が羨ましいです(笑)。

それから、劇中の音楽がすごく良かったです!
サントラ欲しくなりました。。。

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2008年8月 1日 (金)

幻影師アイゼンハイム

Illusionist マジシャン、ではなくイリュージョニスト。

■あらすじ■

19世紀末ウィーン。
ハプスブルク帝国末期の芸術文化の都では、大掛かりな奇術=イリュージョンが一世を風靡していた。

中でも絶大な人気を誇っていたのは、アイゼンハイム(エドワード・ノートン)という名の幻影師。
ある日彼は舞台の上で、幼なじみのソフィ(ジェシカ・ビール)と再会する。
かつてアイゼンハイムとソフィは、互いに愛し合っていたが、身分違いのために引き裂かれた過去があった。
そして今では、ソフィは皇太子レオポルド(ルーファス・シーウェル)の婚約者として注目を集めていた・・・。

(2006/アメリカ・チェコ) ★★★★☆

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派手なパフォーマンスではなくて、摩訶不思議な現象をあたかもそれらしく見せてしまうイリュージョニスト。

どうしても2人の天才マジシャンの対決を描いた「プレステージ」を思い出して比べてしまいたくなるのですが、当前のようにストーリーは全く違います。

「プレステージ」は最後にトンデモSF世界に突入して唖然とさせられたけど、この映画はちゃんと地に足が着いている感じ。
それでも、イリュージョンの種明かしは殆どされないから、アイゼンハイムが超能力でも持っているかのように思えます。

オレンジの木や降霊術?は、その当時に本当にあったイリュージョンみたいです。
すごい!

摩訶不思議なイリュージョンに惑わされつつも、映画の核となっているのはアイゼンハイムの幼き初恋相手、身分違いの令嬢ソフィとのラブストーリーなのです。

想い合っていても、身分の壁が邪魔をする。
しかも、彼女はいまや皇太子の婚約者。
そうこうしているうちに事件は起き・・・。

愛する人に会いたいがためにアイゼンハイムが仕掛けた切ないイリュージョンやウール警部(ポール・ジアマッティ)の粘り強い捜査が交錯して、先の読めない展開にドキドキ!

そして訪れるラストのドンデン返しが心地良くて胸を打たれるのでした。

皇太子はご乱心のうえ悲しい顛末でしたが、
久し振りにエドワード・ノートンの演技力を堪能できて、非常に満足した作品です。

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2008年7月31日 (木)

ベガスの恋に勝つルール

What_happens_in_vegas 惚れたもんが負け。

■あらすじ■

ウォール街で働くジョイ(キャメロン・ディアス)はその完璧主義な性格が災いし、フィアンセにこっぴどくフラれてしまう。
一方、同じニューヨークで父親が経営する工場を解雇されたお気楽な男ジャック(アシュトン・カッチャー)。

彼らは気晴らしのため、それぞれ親友を連れてラスベガスへと繰り出し、意気投合する。
その夜2人は、酒を飲んでバカ騒ぎした勢いで結婚してしまう。

翌朝。
正気に戻った2人は結婚をなかったことにしようとするが、ジョーイのコインをジャックがジャックポットに投入すると、300万ドルが大当たり!
2人は賞金の所有権を主張し、NYに戻ると有利な離婚をするため、あらゆるプランを画策するが・・・。

(2008/アメリカ) ★★★

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いかにも!な感じのハリウッド・デートムービー。
ラブコメなので、笑えるシーンもところどころあって、思っていたよりも楽しめました。

キャメロン・ディアスらしいアケスケなセリフもさらりと出て来る。
下品一歩手前の下ネタは、ギリギリラインを踏んでる気もしましたが・・・(笑)。
放尿とか、ありえんっ!!

まぁ、コメディだし、ストーリーは大味なので、やる事成す事バカバカしいです。
事の成り行きも、大体予想が付くし、お決まりの展開で終わるのも目に見えてるんですけど、
あそこまでハデにブチかましていた割りにラストはおとなしくまとまっちゃったな。。。という印象。
いいんですけどね!

主演のキャメロン&アシュトン以外では、結婚カウンセラー役のクイーン・ラティファくらいしか、知っている人は出てなかったけど、
アシュトンの親友弁護士の人(ロブ・コードリー)がなかなか良い味出してました!

それにしても、キャメロンは日に焼けすぎー!
お肌が焦げてます・・・。

その上、役柄が株取引のディーラー?だなんて、ちょっと信じがたいです。
もっと別の職業にしても良かったのではないかしらん。

エンディングの後にもちょっぴりオマケが付いてます♪

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2008年7月29日 (火)

ハプニング

Happening 一緒にティラミスを食べたらダメですか?

■あらすじ■

フィラデルフィアの高校教師エリオット(マーク・ウォールバーグ)が、アメリカ全土からミツバチの姿が消えた話を授業でしていたある日のこと。

ニューヨークのセントラルパークでは人々が突然時が止まったかのように立ちつくし、中には唐突に自らの命を絶つという事態が発生。
また、とある工事現場では作業員たちが次々とビルの屋上から身投げする不可解な惨事が起きる。

この異常現象はアメリカ全土へ拡がりをみせ、多数の犠牲者を生んでいく。
エリオットは妻のアルマ(ズーイー・デシャネル)を連れて避難するが・・・。

(2008/アメリカ) ★★★

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期待しては裏切られ、それでもついつい足を映画館に向けてしまうのは「シックス・センス」の呪縛でしょうか。

そんなM・ナイト・シャマラン監督の最新作、早速見てきましたー。

強烈だったのは、“何か”のウィルスによって人々が自死して行くシーン。
ヘアピンだったり、銃だったり、飛び降りだったり、首吊りだったり・・・。

「自死」ってところがポイントですよね。

例えば「28日後...」なんかでは、ウィルスによって暴力化してしまいゾンビみたいになって、咬まれると「感染」。
人が人を襲う。
襲い掛かってくる恐怖って言うのがあったけど、この映画では全く違って見えざる“何か”と対峙する。

見えない“何か”。
得体の知れない、理由の分からない恐怖。

人々は普段、習慣や法律、道徳観念に基づいて日常生活を送っているけど、それが通用しない世界に放り込まれると途端にパニックを起こしてしまう。
そんな非日常世界に結構、引き込まれてしまいました。

ジェームズ・ニュートン・ハワードの不気味な音楽も、終始映画を盛り上げていて良かった!

でも、それじゃあ話にならないと思ったのか、早い段階で植物の異変について言及され、植物が作り出した毒素が原因ではないかと提示されます。
人数によって攻撃目標が変わるなんて器用すぎる気がしますが、どうやら“そういうこと”らしいのです。

個人的には中途半端な説明ならいなかったなーって思います。
あんまり理論的な説明を加えると、辻褄が合わなくなって破綻しそうな感じなので。

絶望的な中でも妻を思うエリオットの姿勢に愛情も感じましたが、いかんせん妻アルマのキャラクターが不可解でした。
なんで、あそこまで悪く言われなきゃいけないのでしょう。

と言うか、そんな不貞の妻とする必要があったのかな?
結婚式で泣いていたのは、ただのマリッジブルーかもしれないし、
実際には不倫はしてないみたいだし。
嘘を付いていたのは、後ろめたかったからだろうけどさ。

ちなみに、このティラミス相手がいつもカメオ?出演しているシャマラン監督です。
前作「レディ・イン・ザ・ウォーター」でのブーイングがすごかったからか、今回は声のみの出演でした(笑)。

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2008年7月25日 (金)

崖の上のポニョ

Gakeno_ueno_ponyo ポーニョ、ポニョ、ポニョ、さかなのこ?

■あらすじ■

海辺の小さな町で崖の上の一軒家に暮らす宗介(声:土井洋輝)は、ある日、ジャムの瓶に頭を突っ込んでいたさかなの子・ポニョ(声:奈良柚莉愛)を助ける。
ポニョはクラゲに乗って家出してきたのだった。

一緒に過ごすうちにお互いのことを好きになる2人だが、ポニョの父親・フジモト(声:所ジョージ)によってポニョは海へ連れ戻されてしまう。

それでも宗介を想い、人間になりたいと願うポニョは、妹たち(声:矢野顕子)の力を借りて、再び宗介の元を目指すが・・・。

(2008/日本) ★★

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ポニョってさかなの子ではなく、魔法使いの子?だったんですね。
だから人面魚・・・なんですね。

宮崎駿監督の最新作だと言うのに、まるで期待が持てずにいました。
かなり迷ったのですが、せっかく同時代に生きているんだからと、理屈をこねて見て来ました。

が、厳しい。

何がって、さかなのポニョが可愛くないんだもん。
人間になるまで我慢我慢だったんですけど、魚から人間になるまでにワンクッションあって、両生類?みたいなカエル顔のポニョが、また不細工なのだ(笑)。

宗介もリサ(声:山口智子)も、老人ホームのおばあちゃま方も、みんなしてポニョをかわいい金魚だと言っていました。
本当かよ~!って突っ込みたくなった。

けど、只一人、トキおばあちゃん(声:吉行和子)だけはポニョを人面魚だと言って気味悪がる。
思わず心の中で、やっぱり!と思ってしまいました(笑)。

それから、母親のリサは子供を車に乗せているのにサンドイッチを片手に運転したり、ソフトクリームをなめてよそ見をしたりと、運転マナーが悪いのが印象的。
荒っぽい運転はファンタジーなら許せるけど、この場合はどうなんだろーって思ってしまった。。。

老人ホームのおばあちゃまたちと心温まる交流があるわけでもなく、たまたま、母親がホームで働いているってだけで、大して関係ないような気もして、もう少しストーリーが膨らむのかと思っていたのでガッカリです。

ポニョの父親はフジモトと名乗る謎の人。
人って言うか、元人間らしいので、いまは人じゃないみたいですが。
フジモトと言う名前の割に国籍不明な顔立ちです(笑)。

で、ポニョの母親はグランマンマーレ(声:天海祐希)と言う、海の女神さま?みたいです。
2人の馴れ初めが気になりますね~。

「人魚姫」がモチーフになっているとは言え、ポニョは声を失うわけでもないし、王子様が別のお姫様と結婚するわけでもない。

王子様(=宗介)が人魚姫(=ポニョ)を守る。
ただ、それだけのお話なんだけど、王子様はまだ5歳。。。
試練を与えるにしても大げさには出来ないわけで、なんだかスケールが小さいのです。

5歳に葛藤しろ!と言うのも酷な話ですが、ジレンマを抱えてヤキモキするのは大人の役回りになっていて、最後まで宗介の目線にあわせられなかった私には厳しい作品でした。

けれど、海に水没してしまった島の姿はすごかったです!
でもそこで、海に沈んじゃった人もいそうだな・・・とか思ってしまう私は、子供の気持ちで映画を見られなかった証ですね。。。

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2008年7月17日 (木)

つぐない

Atonement 償えなかった悔恨。

■あらすじ■

1935年、第二次世界大戦前夜の夏を迎えたイングランド。

政府官僚ジャック・タリスの屋敷では、小説家を夢見る13歳の末娘ブライオニー(シアーシャ・ローナン)が休暇で帰省する兄リーオン(パトリック・ケネディ)とその友人ポール(ベネディクト・カンバーバッチ)を自作の劇で歓待しようと準備に追われていた。

一方、大学卒業後の身の振り方が定まらず鬱屈した日々の姉セシーリア(キーラ・ナイトレイ)は、ある出来事をきっかけに使用人の息子ロビー(ジェームズ・マカヴォイ)への愛を自覚する。

ところが、ロビーにほのかな想いを抱いていたブライオニーは、些細な行き違いと嫉妬心から姉とロビーの関係を誤解してしまう。

そんな時、タリス家に預けられていた15歳の従姉妹ローラ(ジュノー・テンプル)が敷地内で強姦されるという事件が起きる・・・。

(2007/イギリス) ★★★★☆

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プライドと偏見」の監督&主演女優コンビ。

「プライドと偏見」でのアカデミー賞ノミノートはまだ早いような印象を受けたけど、今作は前作よりも各段に良くなっていました。
それなのに今回は監督賞にはノミノートされず・・・。
まあ、いいか。

13歳の多感な少女ブライオニーが見た事実と、
鬱屈した日々を過ごすセシーリアが直面した現実のギャップ。

同じ出来事でも、ブライオニーには微妙に違って受け取られる。

見たこと感じたことが、全てが正しい訳ではないのだ。

素直になれない大人たちの振るまいに惑わされたブライオニーも可哀相ではあるけれど、
一瞬にして、ほのかな恋心から嫌悪感へと変わってしまう思春期の揺れ動く気持ちが見事に表現されていました。

ネームバリューから見てしまうと、キーラ・ナイトレイ扮するセシーアリアが主役かと思ってしまうけど、
イマジネーションが豊かなブライオニーが主役なんですね。

18歳に成長したブライオニーをロモーラ・ガライが演じていますが、ブライオニーに何があったんだ!?と思うくらいに華の無い表情になっていてビックリしました。

さらに老年のブライオニーをヴァネッサ・レッドグレーヴが貫禄たっぷりに演じていますが、ここで明かされる真実には賛否分かれそうですね。

私は驚きと失望・・・そんな気持ちが広がりました。
やっぱり、2人を思うとやるせなさが勝ってしまって。。。

でも、ストーリーにはぐんぐん引き込まれてしまい面白かったです。

タイプライターの音を使った効果的な音楽も印象に残って、とても良かったです。

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2008年7月16日 (水)

あの空をおぼえてる

Anosora_wo_oboeteru 涙腺決壊。

■あらすじ■

地方都市で写真館を営む深沢雅仁(竹野内豊)は、身重の妻・慶子(水野美紀)と小学4年の息子・英治(広田亮平)、幼稚園児の娘・絵里奈(吉田里琴)の4人家族。

ある日、2人だけで買い物に出かけた英治と絵里奈が交通事故に遭ってしまう。
以来、家の中からは笑顔がすっかりなくなり・・・。

(2008/日本) ★★★★★

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この映画、とにかく作り方と言うか、見せ方が上手い!

予告編で確か「娘を亡くした家族…」と言うナレーションが入っていたように思うのですが、妹が死んだことが途中まで分からないような作りになっているんですね~!

これは、予備知識を持たずに見た方が良かったかな~。
って、ここでネタバレしちゃってますが・・・。
すみません(^^;)

妹の絵里奈は行動力があって、家族を笑わせる明るい太陽。
突拍子もないことをしでかしたりしても、笑って許されてしまうような女の子。

一方の兄、英治は少し内向的で、率先して行動する妹の後を付いていくようなところがある。

家族に愛されている妹と、生き残ってしまった自分。
兄の心の中に重い重い足かせが残ってしまう。

そんな兄の心に追い討ちをかけるように、妹の死後からすっかり変わってしまう父親。
彼は娘の死を受け入れられず、自分の殻に閉じこもってしまう。

身重の母親も落ち込んではいたけれど、新しい命のため、少しずつ少しずつ前を向いて歩き出す。

母親と父親の立ち直りの違いは興味深いですね。

やはり、お腹の中に新しい命が宿っている母親は前に進まざるを得ないし、それだけ強いんだなぁ。

けど、この映画の良かったところは娘を亡くした両親をメインに持ってこずに、あくまでも兄が主人公であることです。

兄ちゃんが健気で泣ける。。。
妹ちゃんの伸び伸びした演技も良かった!

ラストには胸が詰まって、映画を観た後に本屋さんに寄って、速攻で原作を買ってしまいました(笑)。

原作は兄から妹への手紙形式になっているのですね!

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2008年5月21日 (水)

ナルニア国物語 第2章:カスピアン王子の角笛

Chronicles_of_narnia_prince_caspian イケメンが登場して、見所が増えたぞい。

■あらすじ■

偉大な王アスラン(声:リーアム・ニーソン)と“伝説の四人の王”ペベンシー4兄妹によって平和と繁栄をもたらしたナルニア国。
だが、あれからナルニア暦にして1300年経った今、かつての美しい国の姿は見る影もなく、戦闘民族テルマール人に侵略・支配され、生き残ったナルニアの民は深い森の奥に追いやられていた。

そのテルマール王宮では、先王亡きあとに摂政を務める弟のミラース(セルジオ・カステリット)が王位を奪おうと、正統な王位継承者であるカスピアン王子(ベン・バーンズ)の暗殺を画策していた。

コルネリウス博士(ヴィンセント・グラス)の計らいで、カスピアン王子は「ナルニアに危機が迫る時、“伝説の四人の王”を呼び戻す」と言われる魔法の角笛を手に森に逃れるが・・・。

(2008/アメリカ) ★★★★

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前作「ナルニア国物語  第1章:ライオンと魔女」は、期待しすぎたためか、面白い!って感じよりも、こんなもんか・・・という気持ちが強かったけど、今回は面白かった!

やっぱり、カスピアン王子ことベン・バーンズの存在が大きいです!
ひとりイケメンが増えただけで、こんなに見所が増えるとは~!
ミーハーでごめんなさい。。。

裏返すと今までのキャストが地味すぎた・・・とも言えるかな。
だって、前作で4兄妹以外に登場するのは、ライオンとビーバーとタムナスさん。。。

今回もそれは似たようなもので新キャラとして、おこりんぼさん(by魔法にかけられて)とアナグマ、そして大きなネズミが登場します。
でも、大きなネズミさんこと、リーピチープがなかなか可愛かったです。
タムナスさんほどのインパクトはないけどね。

世界観も前作で学習済みだったから、そこまでの期待もしてなかったけど、オープニングの導入からスリリングな展開でいきなり引き込まれてしまいました。

今回は特に長男のピーター(ウィリアム・モーズリー)が大活躍。
ミラースとピーターがタイマン張る展開は全くの予想外でした(笑)。
そういや、オープニングでも喧嘩してたね。
1度大人を経験しているから勝気で好戦的な性格になったのかな。

勝利を望む欲からピーターが白い魔女(ティルダ・スウィントン)に付け込まれそうになっていたけど、次男のエドマンド(スキャンダー・ケインズ)が前作での借りをきっちり返すのも良かった!
スッキリしました。

長女スーザン(アナ・ポップルウェル)とカスピアン王子のロマンスも、意外な展開。
そう来たか!
でも、視線を絡ませるくらいで、ニュアンスで表現してるのが良かったですね~。
監督さん、急に演出も上手くなりました(笑)。

最終的にはアスランが味方につけば何でもありじゃん!と思ってしまうような決着の付け方でしたが、始めにアスランありきの世界なので仕方ないのかな。

それにしても、テルマールの人々が元海賊とは・・・。
ひょっこりナルニアに迷い込んじゃったのは、ペベンシー4兄妹だけじゃなかったのね。

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2008年5月17日 (土)

痛いほどきみが好きなのに

Hottest_state 二十歳のオトコのコの頭の中は・・・。

■あらすじ■

ニューヨークに暮らす俳優の卵、ウィリアム(マーク・ウェバー)。
気ままな毎日を送る彼は、ある日、行きつけのバーで、シンガーソングライター志望のサラ(カタリーナ・サンディノ・モレノ)と出会う。

自分でも不思議なほど、サラに心奪われてしまったウィリアム。
サラもまたウィリアムに惹かれていくが、過去の辛い失恋の記憶からサラはセックスを拒んでしまう。

そこで、ウィリアムは映画の撮影に便乗して、サラをメキシコ旅行に誘うが・・・。

(2006/アメリカ) ★★★

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一応、イーサンのファンなので、
自伝的小説と言われている、イーサンの処女作「痛いほどきみが好きなのに」は、かなり昔に買って読みました!
でも、あんまり主人公が好きになれなかったんだよね。

イーサン・ホークの初監督作「チェルシーホテル」も劇場に観に行きましたが、お世辞にも面白いとは言えなかった・・・。。

でも、今回の作品は「チェルシーホテル」より面白く鑑賞できました。
ちゃんとストーリーを追えたし、音楽も良かった。

小説で読んだ時は(若かったからかな?)面白いと思えなかったけど、映画で見ると若気の至りが大爆発していて、青臭さがステキ(笑)。

ほんと、イーサンってロマンチストだなぁ~。

視線や仕草だけでは思わせぶりで、
言葉だけでは物足りなくて、
体を重ねて一つにならなきゃ不安でたまらない。

ま、不安だけでなく、性欲も有り余ってるんでしょうけどね(笑)。

セックスして、心も体も手に入れたいウィリアムと、
セックスしたら、好きになりすぎてしまうのが怖いサラ。

一線を越えるか越えないかって、やっぱりすごく重い決断だよね。

こういう時に、本能で動く男と理性が働く女の違いが出る気がします。

映画を見てると、どっちの気持ちも分かる。
特にウィリアムは、サラにぞっこんだっただけに、急に冷たくされる仕打ちは堪えただろうな。。。

舞い上がって、空回りして、愛し方が分からない。
不器用な青春の1ページ。
今はもう、ほろ苦い思い出だけど、きっと一生忘れることのない恋。

二十歳の役なのだから、もうちょっとフレッシュな若い俳優さんを使ってほしかったのが、ちょい残念。
主演の2人、マーク・ウェバーとカタリーナ・サンディノ・モレノは、どう見ても二十歳に見えません!

イーサンはウィリアムの父親役で出演もしてます。
ちなみにウィリアムの母親役は、演技派のローラ・リニー
ウィリアムの元カノには、ミシェル・ウィリアムズ

主演の2人よりも脇役に存在感のある俳優さんが使われてます。
出番はちょっとしかないけど。。。

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